2018年12月26日水曜日

暖冬に冷や汗

暖冬の影響か、いつもより早くロウバイが咲いていて、金柑も豊作です。今月は いつもの年より バタバタと 過ごしてしまいました。
とても寒かった初旬の朝、年老いた母が急に倒れ、救急車で搬送される という大事件があった からです。
 現在は元気で、何の後遺症もなく過ごしているのが不思議なくらい、意識消失の状態が10分近く続いたのでした!
 脳、心臓、その他の内臓…血液検査、てんかんの可能性まで疑われ、これ以上調べることはないほど検査をしたのですが、意識不明になるような原因はついに見つかりませんでした。
 結局は、 自律神経失調による、心臓の動きの異常 ではないか… という推測で終了したのです。
 自律神経失調症というのはとてもよく聞きます。 けれど、目を開いたまま仰向けに倒れ、意識がない、そんなことまでを引き起こすとは! 恐怖を感じます。
 自律神経についていろいろ 調べてみましたが、なんとも漠然としたことしかつかめません。 自律神経というものは、私たちの 体が存続するために、 非常に大切な 動きを司っている ということしか分かりませんでした。
 倒れた 当人の母は、 寒い時に朝からバタバタ動かないように 気をつけましょうっていう戒めかもね、なんて解釈していました。なんてノンキなと思いましたが、本当にそうかも知れません。 世の中にあふれる、原因不明の病…もしかしたら、 何かの警告だったり、体内の細胞たちの要求として、症状が現れることが あるのかもしれません。
 

2018年12月1日土曜日

異常と正常


先日訪れた、千葉県銚子市犬吠埼直下の岩礁地帯です。 中心に 写っている岩、 海を望む 猫さんの横顔 に見えるので、勝手に『猫岩』と名付けました。 私の好きなナキウサギにも見えます…どちらにしても 可愛い岩でした。
 岬の断崖の地層には、中世代白亜紀の堆積岩がみられることで有名な場所です。白亜紀といえば恐竜!ですが、ここの堆積岩からは、恐竜の化石は見つかっておらず、アンモナイトが出土しているとのこと。出土したアンモナイトの写真パネルをみて、あれ?と思いました。
 『異常巻きアンモナイト』と書いてあるのです。
異常って?どういうこと?と調べたら、つまり、私たちがよく知っているきれいに平面らせん状に巻いているアンモナイトと違った形。いろいろあるのですが、例えば蛇がとぐろをまくような、立体的な巻き具合だったりします。
 異常巻きと分類されているのは、あくまでも平面系のアンモナイトが正常とされているからです。出土した地層の年代を追っていくと、異常巻きと分類されるものが後から出てきたとされているので、進化の途中でそのような変異をたどった種があるようです。
 巻き方を変えた理由は…?住んでいる海に、何かしら変化があったからでしょうか。海流が激しくなったとか、温度変化など…いろいろ考えた末に必死に変化したのだったとしたら、異常巻きと言われるのは心外かもしれません。進化巻き!なんて名づけられた方が、ちょっと気分がいいんじゃないかなと思いました。
 アンモナイトに限らず、何が『正常』と定めるかによって、それと異なるものが『異常』という言葉をかぶせられることになるので、名前をつける立場の方には、いろいろと考えて欲しいものです。