2019年8月31日土曜日

オオツノのお方

(Italy Gran Paradiso 国立公園 )
 今年も無事に年に一度の山旅に行くことが出来ました。今年は北イタリアの、チェルビニア・グランパラディーゾ山麓・クールマイヨール付近の三ヶ所で山歩きをしてきました。数え切れない美しい景色に出会わせていただき、感謝です。
 アルプスの少女ハイジのアニメでオオツノのだんなと呼ばれていたアイベックス。スイスのシルトホルンで会って以来、6年ぶりに会えました。写真のアイベックスがオオツノのだんななのか、おくさまなのかはわからないのですが、少しの間立ち止まって私に危険を感じないと判断してくれた後、落ち着き払って食事してくれました。グランパラディーゾ国立公園は、イタリアで最初に国立公園に認定され、野生動物が豊富で有名だそうです。(元々国王が専用の狩場にしていた経緯があるのですが…)イタリアの山では会うことが少ないアイベックスやシャモア(アルプスカモシカ)にも会うチャンスがあります。
 今回私も、間近でアイベックスやマーモットと会えた他、距離をおいてですがシャモアたちの群れに遭遇できて感動しました。この土地について調べている時、気になる記述を発見しました。シャモアの体重が30年前と比べて25%も減っている可能性があると!
 その原因は、生育環境の気候が温暖になり、暑い日中に行動を控えて休む習性の彼らが、自然に採食量が減って体格が小さくなっていったのだとか。30年で25%とは、ものすごい減り方じゃないでしょうか。しかし、30年前から随分そのしっぽを短くしている氷河を思えば、そのような変化もありえるのかもしれません。
 フェレ谷を挟んでモンテビアンコの青白い氷河を眺めていたとき、地響きをたてて氷河の内部がくずれ落ちる音を聞く機会もありました。地球温暖化に加担して、航空機を使って旅行に来た私ですが、日ごろ、あの音を忘れずにいたいなとつくづく思いました。

2019年8月8日木曜日

るすばんねこ 50



 3週間のお留守番も残り5日になりました!
 梅雨が明け、連日の猛暑にぐったり …ではなくて、 自分から 窓辺の日差しを選んでねそべるニャアコちゃんです。
 来週にはうささんが帰ってくるのですが、台風ラッシュで不穏な雰囲気…。
今年は日本近海で立て続けに台風が生まれているそうで、急な上陸による対策の遅れで、被害が大きくなるのが心配です。
 子どもの頃、台風の目というものにとても興味がありました。中に入ったらどうなっているんだろう、青空で雲の壁が出来ているのかな…一度目の中へ入りに行ってみたいと。
 さすがに今は、そんな危険なことと思います。目は中心なのですから、そのすぐ外側には恐ろしい暴風圏があることを知っていますから。災害の恐ろしさを知らない幼い頃の好奇心でした。
 でも、もしも自分の住むこの場所に台風が通過することがあるようならば、偶然目の中にいることがあるようならば!是非観察したいなと思っています。不謹慎と思われるかもしれませんが、目の中がどうしても気になっています。しかしその前に、台風対策、ちゃんとやっておかなくては!
「ニャアコちゃんの窓がわれないようにしないとね」と話していたら、
「ニャアコはトンネルに避難するからだいじょうぶにゃ」と言ってダンボールに入っていきました。