2022年5月31日火曜日

トゲのお役目

 


 先週、近くの大学構内にあるバラ園へ老父母を連れて行って来ました。散りつつある花が多かったのですが、まだ美しい種もあり、良かったです。

 バラのトゲは、葉を食べ尽くそうとする虫たちをよける役目と思い込んでいたのですが、最近、他の役割もあると知りました。茎が倒れないようにする支点の役割だそうです。

 確かに、彼らは個々で自立するというより、集まって確立しています。他の木を這い上がって成長するツルバラもあります。

 でも、お互いが密接した時、自らのトゲが当たっても痛くないのでしょうか?痛いという感覚が無いとしても、不愉快にはならないのでしょうか。私だったら、例え自分のトゲでも、チクチク当たったらイヤだなと思うのですが…。彼らは寛大なのか、または、お互いがトゲで傷つかないための技を持っているのかもしれません。さすが、美しい花です!

2022年5月15日日曜日

五月雨の合間

  


 まるで梅雨のような雨続きに、ほとんど家にとじこもっている週末。

 庭でキクラゲを発見しました。去年、一部が枯れて切った姫リンゴの枝です。キュウリ苗の支えに立てて置いたものでした。

 木耳という名前通り、まさに耳そっくり…。倒木や枯れ木、または終わりに向かっている木から命を立ち上げるキノコたち。以前から思っていましたが、突如現れる異世界住民のモノのようです。この世とぴったり接している異空間から張り巡らされたレーダー。キノコはどうもそういう気がしてなりません。

 ようやく雨が上がった夕暮れ、我が家の木の耳は、ウグイスの声を聴いているようです。ちょっと不思議な啼き声で、ホーホケキョではなく、アテンションプリーズと聞こえるウグイスの声です。