2016年4月26日火曜日
るすばんねこ 11
昨日、熊本の被災地へ支援ボランティアへ向かったうささん宅で、ニャアコちゃんはお留守番。
私も微力ながら協力する予定ですが、はたして役に立つかどうかは不安です。
この10日間、心はたえず地震のことで揺れていたような気がしました。
たくさんの方が、「何か自分にできることはないか!」と思ったのではないでしょうか。
地震発生時、猫を一緒に連れて避難するのが大変難しい…猫と暮らしている方の多くがそう言うかもしれません。
犬だってもちろん、パニックになったらおとなしく連れて行くのは大変だと思いますが、揺れに驚いた猫たちは、とんでもない隙間へ身を潜めてしまい呼んでも出てこないそうです。ましてや、キャリーバックへ入れるのはさらに難関でしょう。
『震災で消えた小さな命展』へ申し込まれた猫の飼い主さんからも、そのようなお話を聞いたことがありました。
地震発生から津波到達までの短い時間、いくら呼んでも出てきてくれない愛猫を、泣きながら残して避難してきたのだという苦しいお話。
どんなに時が経っても、消えることがないつらさです。
ニャアコちゃんは、地震の時どのようになってしまうのか…もしここへ入ったらこの洗濯ネット、こっちへ入ったならマタタビで誘うというふうに、いろんなパターンを考えてはいますが、予想通りになどいくはずないのも覚悟しています。
熊本でも、飼い主さんとはぐれた動物たち(特に猫たち)は多いと聞きました。
自分の歩く床や地面が突き上げられ揺れ動く恐怖は、人間も動物も同じくふりかかるものだと思います。
一日でも早く、すべての命に平穏が訪れることを祈ります。
2016年4月15日金曜日
星のひとみ
新年度をバタバタと過ごしているうちに、4月は半月も経ち、庭は草花で大きくふくらんでいました。
写真のイヌノフグリは少し前に撮ったものですが、今はカラスノエンドウたちにうもれて姿が見えません。
このイヌノフグリ、和名の由来があまりおおっぴらに言えないのはよく知られています。
何しろ犬の金○○ですから…。果実の形が似ているらしいのですが、植物博士の牧野富太郎氏はどうしてそんな名前しか思いつかなかったのか不思議です。
こんなきれいな色で、春一番に咲いてくれる花なのに、もっと候補はなかったのでしょうか。
イヌノフグリに限らず、植物の和名の中には、趣味悪いんじゃないの?と首をかしげるものが多い気がします。
すぐれた観察力をもって命名しているのでしょうけど、英名では詩的な名前だったりするのを知ると、和名にがっかりしてしまいます。
何年か前、イヌノフグリを「星の瞳」という素敵な名前で呼ぶ地域があるのを知りました。
千葉県の北西部で伝わる呼び名だそうです。
つけられた名前は変えられませんが、別名や方言にはいろいろと素敵な名前があることを知りました。
青い星の花の中心にある、白いはっきりした瞳。小さくて美しい星の子たちです。