2025年3月31日月曜日

旅立ち先

  

 去年の夏からこの冬が終わるまでの間、 とても大切な命をいくつも見送りました。
  本当に永遠のテーマですが…魂は旅立ったらどこに行くのでしょうね。
 以下は勝手に私が思いこんでいる事。
 人間の魂は相当汚れてしまっているので、真っ白で生まれ変わるために洗浄する期間が必要。汚れる前になくなってしまった人間や動物達は、洗浄 期間がほぼ必要ないので、すぐに生まれ変われる気がします。もちろん、生まれ変わりを望めばの話ですが。
 生まれ変わるまでの間、魂がどこにいるのか … そればかりは当事者になってみないと分からないですが、無宗教の私は、天国でもあの世でもなく、自分の周りにいてくれるのではないかと思っています。時折は、世界中を軽やかにワープしながら。
 そんな魂を思いながら上の写真の物語をつくり、Webサイトにのせました。お時間がある時、読んでいただけると嬉しいです。
(絵はうささんからお借りして掲載。)
https://novel.daysneo.com/works/c1395b259e0378ccf3eeb256f74c7af7.html

2025年3月15日土曜日

花びらの染み

  

 東日本大震災が起こった3月の初旬は、暖地のこちらは写真のように早咲き桜や菜の花が満開で、春と冬が入れ替わりつつある時期でした。東北地方は桜どころかまだ冬の装いで、寒さに凍える日々だったでしょう。
 毎年震災で消えた命を想いながら、桜を見ると思い出すことがあります。災害で消えた小さな命展の申し込み受付をしていた時、ある被災者の方からのお手紙の中に書いてあった一文です。
 「…桜の花が咲いているのを見ても、その花びら一つ一つに茶色いしみがついているようで美しさを感じられず…。」そういった内容でした。
 大津波が、大切な命や大地を泥の海にして押し流していくのを、目の当たりにしてしまった被災者の方達。心に染みついた傷が花びらに映っていたのかもしれません。想像しても足りない悲しみの染み。毎年、薄らいでくれますよう祈るしかできません。