2018年10月20日土曜日

続 マイコ・フィリア

    (家の裏で発見!多分カワラタケ?)
 
 庭で枯れて切ってしまったこぶしの木を、何か使う機会があるかなと立てかけておいたら、いつの間にこんなキノコがびっしり!
 身近な場所にもキノコは突如現れます。以前プランターに出現したヒトヨタケ?らしきものと違って、このキノコは長くその体を保っているそうです。それにしても、この突然の出現には、本当にドキドキします。シマシマ模様と紫の色合いが、ちょっと神秘的です。
 
 キノコは毒も多いけれど、薬効としてすごい力を持つものも知られています。上の写真がカワラタケでしたら、抗癌剤の原料に使われている成分が含まれていると書いてありました。
「すごいね、ガン細胞を退治してしまう薬だなんて。」
と感心して見ていましたが、ふと思いました。
 退治して欲しいものに対して薬として効くということは、退治される側から見れば強い毒ということか!
 人間に有毒な植物を、食べても大丈夫な生物がいるのは、毒を分解できる性質をもっているからということをよく聞きます。
 でも、毒を分解できるという言い方より、その動物にとっては毒でなくて良薬だから食べているのでは?
「やった!いい薬みつけた!」とその動物は喜んでいるのかも。
 同じヒトどうしでも、毒と薬が正反対に作用することがあるかもしれません。私には薬でもあのヒトには毒だとか…。まだまだ明かされていないことが多いのですから、そんなこともありえます。
 毒と薬は表裏一体なのでしょうね。
 



2018年10月7日日曜日

マイコ・フィリア

ハート型キノコ発見!(スウェーデン・アビスコヤウレ付近)
マイコフィリア(きのこ愛好症)という言葉を、最近知りました。
現在、キノコについていろいろ調べている最中でして、読んでいる本の名前がまさにマイコフィリアというものだったからです。
 8月にスウェーデンの山を歩いている時、今まで見たことないほどたくさんのキノコをみつけました。
 キノコについて、私はほとんど無知ですから、なんと言う名のどのような性質のキノコなのか、全くわかりません。
 ただ、形状や色を見てひかれるものを、たくさん写真に収めました。
 上の写真は単純にハート型!と思って撮りましたし、他のものも、鮮やかな赤色やレモン色、そして紫など美しいと思うままに撮りました。中には、私の頭よりはるかに大きな、フライパンのようなキノコもあり、比較のために帽子を横に並べて撮ったりもしました。
 以前からキノコという物体に魅力を感じていましたが、スウェーデンの山歩きで更に倍増しました。(採集して食べる対象としてでなく、観賞する興味なのですが。)
 スウェーデン北部のラップランド地方から、ストックホルムへ南下する寝台列車で、お隣のベッドにいらした年配の女性と会話し、山で撮った写真を見せていたら、突然、恐ろしそうに顔をしかめられました。私が美しいと思って撮ったきのこたちでした。
「イッツ ストロング ポイズン!!」
まさか、あなた食べていないわよね?と心配されました。かなり、深刻な表情だったので、そんなに猛毒なキノコだらけだったのか!と改めて驚きました。
 それにしても、どうしてキノコはそのような毒をもつように進化したのだろう?と不思議です。
天敵に狙われるにしても、自由自在に胞子は旅できそうなのに、猛毒を持つ必要があったのでしょうか…。そこからまた、私の中で物語が生まれそうな気がしました。
 今読んでいる、マイコフィリア・きのこ愛好症という本、アメリカ人女性の著書なのですが、いろいろ驚くことが書いてあり、キノコの謎と魅力は、ますます深まるばかりです。