たかぎ なまこ の たねまき
2025年4月30日水曜日
つづく命
牡丹という花。昔、どこかの牡丹庭園で眺めて以来、実はあまり好きではありませんでした。派手で、奇妙に頭でっかちみたいで、花びらもゴテゴテと重そうで…。そんな印象を持ち続けていた花ですが、庭に咲くこの白牡丹と出会い、好きになりました。
今は亡き祖父母宅の庭から分けていただいて根付いたもので、祖母も咲くのを楽しみにしていたと聞いています。雪国の福島県奥会津地方から遠く離れた暖地の庭で、毎年ではありませんがこうして花を開いてくれます。
25年も前に旅立った祖母が見ていた、牡丹の花の子孫。形あるものは滅び去りますが、こんなふうに継いでいってくれる命もありました。にぎやかに春の色があふれる庭の一角、一輪だけ大きく開く白い花を観ていると、そこだけ静かな空気に感じます。
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