2026年8月15日土曜日

怖い雨

 千葉県で、しかも私の住まいのある地域での災害は、久しぶりでした。台風で豪雨は体験したことがありますが、雨だけ、ひたすら強く降る雨は初めての経験です。外出先から帰ってきた途端に雷鳴と共にやってきた豪雨でしたが、その最中はやはり恐ろしいという実感が薄かったのです。
 ところが翌朝。土砂災害は身近な場所でたくさん起きていました。泥だらけで褐色に染まった幹線道路。冠水した道に置き去られた自動車も多数ありました。崩れ落ちた崖と土砂に埋まった高速道路を見て、その瞬間ここを通っていたら一体どうなっていたのか…と、背筋が寒くなりました。恐ろしさがじわじわと増していきます。
 雨がこんなに怖いなんて、本当に私は昨日まで知らずにいました。
けれど、やはり雨の後はこんな美しい空も見せてもらえます。昨日の夕暮れ前、小雨混じりの空中に、ふっと現れた鮮やかな虹。周囲に、白い霧の筋のようなものが、不思議な生き物のように揺らいでいました。空に帰っていく雨の素なのかもしれません。もう、あんな怖い雨は降らせないでほしいです。
 



2026年7月31日金曜日

安心できる避難場所

 


 エアコン室外機の排出水を溜めうけたやかんに、こんな利用者がありました。たっぷり溜まった水は注ぎ口まで迫っているので水風呂状態。夜間も25度を下回らない熱帯夜、避暑と身の安全を兼ねた一等地かもしれません。
 熊本地震が起き、チームうーにゃんも代表が一人で現地に赴いています。いつもこうした災害時は人命優先で動物に手が回るのが遅れてしまいますが、小さな命も、炎天下で路頭に迷ったら一刻を争います。
 ヒトも、それ以外のすべての命も、早く安心できる避難場所へ導かれますように。安全という網の目からふるい落とされず、こぼれ落ちませんように。
 捜索依頼受付などの後方支援をしながら、留守番老犬たちと祈るばかりです。

2026年7月15日水曜日

跳ぶタネ

 

 庭の草取りをしていて、時々プチッパラッと何か虫が逃げ去るような感触を受けドキッとすることがありますが、大体それは黄色い花のカタバミの実。カラスノエンドウの実はかなり存在感のあるはじけ方をしますが、カタバミの種は、ひっそり飛び散ります。
 上の写真は、私の愛読書の一つ、『たね』(近田本弘著/久保秀一写真 技術評論社)から撮らせてもらったのですが、あのひっそり飛ぶタネが、こんな奇抜な色と形状だなんて驚きました。
 さらに驚いたのはその飛距離、あの小さな草から1メートル!これはもう、ひっそりプチッなんてかわいいレベルではなく、忍びの術のようです。
 老母が、草取りはタネが飛ぶ前にやらないと、何倍もあとで苦労するのよと口癖のように言っていますが、確かに…。あらゆるところに黄色い花を咲かせているカタバミがヒョンヒョンとタネを振りまいてしまうのを想像すると、草取り追いかけっこになってしまいそうです。カタバミにとってはしめしめということですが。

2026年6月30日火曜日

バレバレの罠

  

 我が家の庭先とご近所にたくさんのアジサイが咲いているので、その写真を撮りに外へ出た早朝。濃霧で、すぐお隣の田んぼもミルク色にかすんでいました。
 そんな霧の朝は、空中に不思議なものがぶら下がっています。普段は透明でうっかりひっかかってしまうクモの巣が、霧に白く染められてその存在が露わになっているのでした。
 改めてじっくり観察すると、様々な大きさの、異なるタイプのクモの巣がはられていました。樹の枝の間の鳥の巣に似た白いベールや、ベランダの手すりから下まで張られた巨大な網。
 霧の中、白い水滴をびっしりまとったそれらの巣は幻想的に見えますが、虫たちにもバレバレに見えているのでしょうか。もしそうなら、濃霧の朝はちょっとした休息タイムなのかな…捕食される虫たちも、狩るクモも。


2026年6月15日月曜日

ニトの花

  

 先日、ニトの灯(ただいま準備中のチームうーにゃんアニマルホスピス)で小さな花が咲きました。犬のニトが埋葬された真上に、一本だけ現れたペチュニア。ペチュニアは多数寄せて育てる方が多いので、この花壇、どなたかが以前ペチュニアをたくさん咲かせていたのかもしれません。
 寒い冬の最中。何一つ生えていなかった花壇の土を掘り起こし、ニトを埋葬後、再び土を戻すという作業がありました。がらんとしていてさみしい花壇に、ホスピスが始動したら秋に何か球根を植えようかと思っていました。
 それなのに一本だけ育ってくれたこのペチュニアは、ニトの花だね、と代表うささんと話しました。ここでゆっくり余生を過ごしてほしかったのに叶わなかった…と思っていたけれど、ちゃんと一足先に過ごしているよ、と知らせてくれたのを感じます。
 ガラにもなく花言葉を検索した私です。ペチュニアにあるいくつかの花言葉で、ぴったりのものを見つけました。『心の安らぎ』。これから、この場所がそうありたいと願います。


2026年5月31日日曜日

ロードキル

 郊外の道を夜間に走る時、トンネルに入るとほっとします。トンネルの中は動物たちの横断がほとんどなく、ロードキル(路上の交通事故などの犠牲になっている亡骸)を見ることも少ないからです。
 小さなカエルや鳥から、大きな鹿まで、様々な路上犠牲動物を見たことがあります。せめて路肩の土の上へよけて草をかぶせたり、できれば自宅庭に連れ帰って埋めたりしています。
 先日も、亀が車に跳ね飛ばされたのか、道路わきのブロック塀に打ちつけられて亡くなっているのを見ました。皆が少しずつスピードを落としてくれたら、たくさんの命が救われるのに、といつも思います。
以前旅行で訪れた台湾・小琉球島であった出来事、そして9年前のチームうーにゃんメンバーの活動記録
から、一つ物語を書きました。

お時間がある時に、どうぞお読みください↓

https://novel.daysneo.com/works/46876ca6e6e51159ac33ad067c5bfe26.html















2026年5月15日金曜日

ニトの灯

 

 チームうーにゃん・アニマルホスピスが着々と整いつつある5月。連日、修繕や壁の漆喰塗作業などに協力してくださる方々に、本当に感謝の毎日です。皆様、ありがとうございます。
 この場所が『ニトの灯』という名前になったのは、先日、代表うささんと星さんがラジオ【市川うららFM「同じ宙(そら)の下」http://www.fmu.co.jp/usa.html】
でお話した通りです。
 大切な命の一つだった犬のニトが、写真の灯りの下に埋まっています。ゆっくり余生を過ごしてほしかったのに、蝕む病の勢いが強すぎて、この場所へたどり着けなかったニト。この先ここへやってくる命たちをきっと護ってくれる、そんな祈りもこめた命名でした。
 この場所は、様々な方たちの協力で創られていく感謝の結晶です。隅々まで温かさがこめられている空間。その想いは、ここを訪れるすべての命に通じるはずです。様々な動物も植物も、物たちも。
 優しい灯が、いつまでも消えませんように。