2017年12月24日日曜日

るすばんねこ 35


 おるすばん最終日のニャアコちゃん。今年も無事にるすばんできて、ほっと一安心です。
お皿の豆は、福島の親戚の方が送ってくれたパンダ豆。シャチ豆とも呼ばれるそうですが、この、かわいい黒白上下半分柄、間違いなくニャアコ豆です!そんなわけで一緒に記念撮影。
 白黒の豆なのに、なぜか煮ると赤っぽく変わるのが不思議です。黒い色は一体どこへ行ってしまうのでしょう。それにしても、変わった模様です。丸くふくらんだフグにも似ています。
 変わった様子の豆を探すと、他にもありました。トラ豆やうずら豆の斑紋は、なんとも奇抜。貝豆のうずまきは神秘的だし、ひよこ豆の形もかなり奇妙です。
 
 以前から思っていたのですが、豆はミステリーです。何かが化けているような気がします。だれにも見られていないところで、ひっそり元の姿に変身していたりして…。
 ニャアコ豆が、変身して小さなニャアコちゃんになったら…たくさん増えて大変だけど楽しそう。
ニャアコちゃんは、この写真の後、皿の豆を追いかけようとしたので、あわててひきあげました。
大切に育てて送ってくださった豆を、跳ね飛ばしてしまっては大変!
代わりにペットボトルキャップをあげると、上機嫌でひとりサッカーをするニャアコちゃん。
 来年も、おるすばんが多いかもしれないけれど、元気に過ごせるようがんばりましょう。


2017年12月15日金曜日

るすばんねこ 34

 
  クリスマスまでお留守番中。ニャアコちゃんは、るすばん中に3回目のお誕生日を迎えました。
今月は、隣室にいる老犬ポテトおばあちゃんも、お誕生日を迎えます。飼い主に見捨てられて施設へ輸送されたポテさん。一年前、両眼球と子宮摘出という大手術を乗り越えた当時は、こうして誕生日を迎えられることが想像つきませんでした。本当にうれしく思います。
 病気にかかったポテさんを施設に送り、飼育費を踏み倒して音信不通になった人間が、どんな人なのか興味ありませんが、ごく普通に街を歩いている人間なのでしょう。その人のそばには、新しく手に入れた犬がいるかもしれません。
 連絡が取れて飼育費用を支払っていても、全く会いに来ることなく、預けた命が消えることにも関心をもたない人。そんな人が、施設へ預ける申し込み者の多くを占めていると聞きました。
 もうけ主義のペットショップや、悪徳ブリーダーなどどいう言葉がマスコミで上げられることがありますが、そのような企業や組織が生み出した悪ではなく、ごくふつうに動物を買ってきて見捨てる一般市民がいるのでした。そういう人々は、殺処分する保健所に連れて行かなかったから、後ろめたい気分を免れているのでしょうか。もしかしたら、すぐ近くにそういう人が生活しているかもしれないと思うと、恐怖を感じます。
 ニャアコちゃん、お誕生日にいつもより多めのチュールをあげました。それでも、そんなにたくさんはいらないにゃ、と欲がないニャアコちゃんでした。
 

2017年12月5日火曜日

時を越える樹




 去年、群馬県の山で撮った 栃ノ木の大木です 。小学3年の国語教科書に出てくる『モチモチの木 』を読んで、この写真を思い出しました。
 私がこどもの頃から学校で読み聞かされている物語。印象深いのは、モチモチの木の実で作られるという、ほっぺが落ちるほどうまいおモチ。それと、モチモチの木に輝く幻想的な灯り。この写真のようにすっかり葉を落とした大木が、山の神様のお祭りの夜、枝いっぱいに灯りを点して輝くというのです。私は、見たいな~と思いました。勇気がある子にしか見られないと言うけど、自分は勇気があるのかな?と考えたのをおぼえています。久しぶりに読むまで記憶になかったのですが、物語の中でじさまは、主人公の豆太へ、勇気以外にも大切なことを伝えていました。
「…にんげんやさしささえあれば、やらなきゃならねえことはきっとやるもんだ…」
 いいこと言ってるねえ、じさま❗私は、強さは優しさから生まれると信じています。
 今から五十年近く前に出版された絵本ですが、きっとこの先も長く親しまれるのでしょう。生きている時代を越え、心に残る物語を自分も生みたいな…つくづくそう思いました。

2017年11月23日木曜日

水の力

千葉県大多喜町の養老渓谷で出会った『金神(こんじん)の滝』です。
先週、まだ紅葉に早い渓谷を訪れました。
いくつかの滝がある養老渓谷。一番人気がある『粟又の滝』あたりは賑っていましたが、金神の滝周辺は比較的人も少なく、静かだったのでよかったです。
山の少ない千葉県では貴重な、山風情を味わえる場所なのでした。

 滝つぼ近くの、きれいに刻まれた岩は何岩なのかな、と渓谷の地質を調べてみたら、面白い記事を見つけました。養老渓谷から流れ出る養老川沿いに『77万年前の地球磁場逆転の地層』がみられるというのです。
 その地層は、千葉時代(ラテン名ーチバニアン)として正式に国際地質科学連合が選定したということでした。(ちょっと呼び名がかわいい…。)
このことは私が知らないだけで、近年話題になっていたようです。NとSの磁場が逆転したら、いったいどうなるのでしょう。逆転する時代にまたがって生きていることは不可能でしょうけど…。
 磁場逆転も、77万年前も、想像がつかないことですが、水の力であらわになった岩たちは、おどろくべき歴史を知らせてくれるのだな~とあらためて感動でした。



2017年11月14日火曜日

るすばんねこ 33


 二週間のるすばん中です。お皿にのせたトマトは、今年最後に収穫できた庭のトマト。
ニャアコちゃんはもちろん食べませんし、まったく興味なしですが記念写真です。なにしろ、このトマトは、ニャアコちゃんが去年の冬中、う●こを埋めて土作りに協力してくれたおかげで収穫できたトマトなのでした。今年6月から先週まで、本当にたくさんいただきました。
 このトマトを毎日スープにして食べているのは、盲目の老犬ポテトおばあちゃんです。ポテさんは、耳もあまり聞こえないのですが、鼻はとてもいいです。庭からトマトをとって、そおっとポテさんが寝ているそばを通ると、「あれ、今いいにおいがしたような気がしますが!」と起き上がったりします。猫さんとちがって、犬さんは食の幅が広いことを、ポテさんに教えてもらいました。
 土作りを詳しく調べると、動物のフンは堆肥として発酵させないとダメのように書いてあるのですが、前もってうめるだけでも、砂地で貧弱な土地には栄養になっているようです。
 ポテさんがやってきてからは、ポテさんのう●こも、ニャアコちゃんに合流し、土作りに参加しているのでした。自分で育てたトマトを食べて夏を過ごしたポテさん。来年の夏も、元気にトマトスープをたべられますように祈りをこめ、今年の冬も土作りしましょうね!
 ニャアコちゃんは協力するのみで、畑の恩恵は受けられないのですが、とくに不満はありません。
トマトより、おやつのチュールがあればうれしいようでした。

2017年10月31日火曜日

るすばんねこ 32




 留守番猫、今日で終了です。友人からいただいたハロウィン飾り用かぼちゃ。
ニャアコちゃん、どんなカラフルな色も、似合いますね。
もちろん、かぼちゃには興味なしでした。ニオイをちらっとかいだだけで、全く見なかったことにしています。
 かわいいカボチャなので、写真を撮っていいかきくと、どうでもいいよという感じでした。
このかぼちゃ、本当に食べられないのかな~といろいろ調べたら、食べられることは食べられるのですが、美味しくはないという結果しかでませんでした。
 たべてみようかとも思ったのですが、もしかしたら人間が美味しくないだけで、鳥や虫は美味しいと思うかもしれないので、庭に割って置いておくことにしました。
本当に誰もが美味しくないからいらない!といったら、土の中に提供する予定。
果たしてお口にあう方がいるでしょうか。

※2週間後追記
不人気だったので、地上・地中の虫たちへ提供しました。
 

2017年10月12日木曜日

るすばんねこ 31



 留守番、 1か月と 2週間目。
ニャアコちゃんの 肉球は 、うすい ピンク色に 、小豆色 が少しだけ入っています。
以前、猫の肉球の色は 鼻の色と同じだと 聞いたことがあったのですが、体毛の柄と色に関係するそうですね。
 肉球の色と柄、形は、 人間の指紋みたいに 固有のものなのでしょう。
ニャアコちゃんが、タブレットの上をのしのし歩いていくのを見ていたら、肉球認証は出来るのかなと思いました。そう思う人は多いようで、検索するとiPhoneで試した人がたくさん出てきました。
結果は、出来る!そうです!すごいですね。
 未来の猫社会は、肉球認証データベースが出来ていて、どこの誰だかすぐわかるようになっているかもしれません。犬社会も!今現在もマイクロチップを体内に装着する手段がありますが、なんとなく、肉球認証、ちょっと楽しそうです。犬猫が、自らピッと認証する姿を想像すると…。
冗談ではなく、不幸な命と無責任な人間を減らしてくれる手段の一つとして、そうなってくれないかな~と思います。
 しかしながら、ニャアコちゃんは、自分が踏みたいときしか踏んでくれないでしょうから、認証は難しそうです。


2017年9月30日土曜日

泡雲


 数日前の朝でした。こういう風に空の雲だけ 写真に撮るなんて久しぶりです。
 実は私は、 子どもの頃から 雲が大好きで、写真にとるのが好きでした。 雲の名前を調べたり、勝手に名づけたりして楽しんでいたこともあります。
山登りをするようになってからは、山と雲の写真をよく撮っていました。そういえば、雲が好きなので、気象予報士になりたいと思った時もありました。

 様々な気象の現象について、理由を知らなかった時のほうが、空想がたくさん生まれたなと思います。例えば、虹。虹が出そうだなという空の時、今の私は、必ず太陽を背にして、太陽の角度を考えて探しますが、子どもの頃はあちこち見上げていました。どこに現れるかわからないドキドキ感がありました。虹の根っこには、何か不思議なものがある、などと言う寓話も信じていました。太陽がどっちにあろうが、虹の根っこを追いかけてみたい衝動にかられたこともありました。
 
 雲の形も、この高度でこのような条件で生まれるから、こんな形であると知ることは、楽しさが半減してしまう気がしました。気象予報するには必要かもしれませんが、知識のおかげで、偶然生まれたすごい形を、見逃してしまうかもしれません。雲の出来方など考えず、雲の広がりだけを視界いっぱいにすると、それだけでいろいろな物語が浮かんできて、楽しいです。
久しぶりに、そんなふうに雲を見ることが出来たのは、最近早起きをしているおかげでした。やはり、早起きはお得な気分です。

2017年9月14日木曜日

るすばんねこ 30

今週初めから11月まで、ニャアコちゃんの長いおるすばんがスタートしました。
ケースのかわいさにつられて買ったイタリア土産whiskas(シーバのような、中にクリームが入っているドライフード)をおやつで食べたあと、一休みしています。
 猫のフードやおやつについて、体によいものかどうか調べるサイトはとてもたくさんあります。
添加物が入っているのか、原材料は何が多いのかなど、いろいろ細かに調べて比較されているので、大変参考になります。
 そいういうサイトの中に、フードに含まれる着色料についての記述がありました。
「赤色をつけて美味しそうにみせているけれど、赤い色を認識しない猫には無意味である。飼い主が美味しそうと思いながら与えるためだけの添加物である。」とのこと!
 子どもの頃、金魚を飼っていた時、赤い色をよくするための色揚げという餌があって、これは金魚が食べても体に悪くないのかな?と思った記憶があります。
 尿臭をへらす効果あるエキス入り!などと書いてある犬猫のおやつもよく見ます…。そもそも、おしっこはくさいものでしょうよ!と思わず独りぶつぶつ売り場でつぶやいてしまいます。
 飼い主=人間に考慮して作られるペットフード。高級なお値段の、無添加安全なフードをすべての人たちが買えるわけではありません。どんなフードでも、体に取り入れる小さな体たちに、害がないことを第一に作ってくださいとお願いしたいです。
 でも、美味しそうな色じゃないと手に取らない人間、臭いが強いと飼うのが嫌になってしまう人間が多くいるので、製造され続けているのですね。
 買う人がいるからなくならない悪いもの…残念なことに、世の中にはそういうものがあふれています。





2017年8月30日水曜日

美しい風景がふくむ現実

(Passo Giau ジアウ峠  から La Gusella グセラ峰 )
 今年も、三回目のドロミテの旅に行って来られたことに感謝です。
何回も行って飽きないの?と老母には不思議がられますが、ドロミテと言っても広いのです。なかなか回りきれません。
 今回も、足裏に豆ができるほど、美しい風景の中を歩き回ってきました。大好きなマーモットにもたくさん会うことが出来ました。登山道では、驚くくらい犬連れのハイカーを見ました。本当に大げさでなく、犬連れでない方が少ないくらい! というコースもありました。 
 確かに、自分の家族に健康な犬がいたなら、こんな美しい景色を一緒に歩きたいなと思うでしょうね。気持ちはわかります。
 マナーを守っていて、さすがヨーロッパ!! ペット先進国!! と言いたいところですが、残念な人たちにも会いました。登山道で犬をリードにつながず、野生動物のエリアへ走り放題にさせてしまう人…。警戒鳴きと共に巣穴へ駆け込むマーモットたち。無邪気に走る犬には罪はなく、保護者の責任です。
 そしてこんな問題もあるそうです。ロングバケーションをリゾート地で過ごす間、犬と共に楽しみたい人が現地で犬を手に入れ、バケーション終了時に置き去りにしていく、とのこと❗
 まさかそんな?と驚きましたが、実際、そういう状況下保護された犬を引き取っている方を知っています。
『Was Flauschiges!』(絵うさ/文たかぎなまこ)を出版してくださったオーストリアの編集者コーネリアさんです。メールに添付された写真には、ようやく幸せを得た小さな家族が写っていました。
 自分が知らないところに、あとどれくらい悲しい現実が潜んでいるのか、恐ろしくなります。
でも、出来る限り知っておきたいなと思います。

2017年8月8日火曜日

るすばんねこ 29

今日はるすばんねこ 最終日です。45日間、よくおるすばんしました。
のんきに横たわるニャアコちゃん、千葉は被害がほとんどなかったのですが、台風はあちこちに被害をもたらしてしまいました。毎回どこかしらでつらいニュースを聞きます。

 台風が去った後の猛暑ですが、ニャアコちゃんはエアコンの冷気をよけてダンボールにもぐったり、膝でべったりしたりとしています。写真を撮った時間も、窓辺はすでに強い日差しで暑いのに、余裕の表情でした。
 カーテンの向こうのトマトジャングル。今年もたくさんの実をつけてくれてありがたいです。他の土地では大雨による被害が多いというのに、私の住む九十九里沿岸は今年、とても雨が少ないようです。トマトも何度かしおれかけ、雨水では足りずに水まきをしました。
トマトや果実はなるべくギリギリまで水をあげずにいたほうが甘くなる、と聞くことがあるのですが、なんとなく苦しそうで、なるべく水をあげてます。多少甘みが減っても、のびのび育ってくれて、みずみずしいほうがいいなと思いました。

 ニャアコちゃんも、この夏は水飲み機効果もあって、よく水を飲んでくれてありがたいです。それにしても、暑くないのかな…と心配になってしまう毎日です。

2017年7月31日月曜日

黄色い花

かぼちゃとスイカとメロン、どれも似ている黄色い花だったような気がします。
写真は今年初めてみたズッキーニの花。かぼちゃより花びらの切れ込みするどくて星みたいです。春先タネをまいて、やっと花が咲くようになりました。
 ズッキーニ、この歳になるまでゴーヤのようにつるっぽく伸びてぶら下がって実がなるのかなと思っていましたが、茎の根元から生えるように成るようです。
 農薬、殺虫剤を使わずに栽培できるものじゃないと、我が家の庭では育てられません。
キュウリやナス、オクラはどうも上手くいきませんでした。彼らは繊細なのでしょうか…。
なんとか雑草と虫に負けずに今まで成長したのは、トマト、かぼちゃ、スイカ、バジル、そしてズッキーニが今年仲間入り!
 ズッキーニ大好きなのでうれしいな~と思いきや、咲く花が次々に雄花ばかり。
雌花は咲く前にしおれたり、せっかく咲いた!と言うときに限って、雄花が咲いていなかったり。どうやらタイミング悪い男子が多いようです。今朝もいくつか花が咲いていたけど、男子校状態でした。
 育った本数が少ないから仕方ないのでしょうね。果たして夏が終わるまでに上手くむすびつく実ができるのでしょうか!
まあ、お花をみるだけでもキレイなのですが、やはりズッキーニ食べたいな~と思います。
すぐお隣で、バッタに負けずに育っているバジルを添えて…。

2017年7月16日日曜日

るすばんねこ 28

 ニャアコちゃん、最近このダンボールがお気に入りです。深さと広さがちょうどよいらしく、夏用のベッドにちっとも入らず、ここで寝起きしているのでした。
 
 九州北部の水害に心が痛む日々です。私は現地支援へ参加できそうにありませんが、昨日からの3連休、かけつけてくれているボランティアのみなさんが多いと聞きました。本当に感謝です。
 昨年春、熊本支援へ出かけていた頃、私がお世話する動物はるすばんねこのニャアコちゃんだけだったのですが、今年は事情がちがいます。ニャアコちゃんの隣室には、保護施設から引き取った盲目のお年寄り犬・ポテトちゃんが暮らしています。
 そしてちょうど一年前、炎天下の駐車場に遺棄されていた離乳したての子猫・マーブルは、私の老父母に育てられ、順調に大きくなりました。目の前にいる3つの小さな命。一緒に暑い夏を乗り越えなくては!
 
  私が日頃、非常時を考えて動物たちにしているそなえは、まず彼らの主食を常に備蓄しておくこと。そして、なるべく食の幅を広げておくこと。一つのフードだけにかたよらず、複数のフードに慣れていれば、非常時の困りが少しは減るからです。
 昨年、熊本の避難所で、そんな困りごとを耳にしました。限られた支援物資の中で、動物関連はさらにわがままをいえない状況でした。フードを配っても、遠慮する被災者の方たち。
「これはいいです。うちの猫、○○○しか食べないの、すっかり食欲なくなってしまって…。」
 人間は非常時だから妥協しようという考えになりますが、動物たちはそうはいきません。
お腹がすけば食べてくれる動物もいるでしょうが、なかなか頑固な動物が多いようです。
 
 頑固の代表であるニャアコちゃんの食の幅は、ポテトちゃん・マーブルちゃんと比べても郡を抜いて狭いです。
 食の幅だけではなく、ダンボールの好みも!この箱に落ち着く前に、もう少し浅いのや広いのを持ってきても居つかなかったし、遠回りして避けたりしていました…。車の中で過ごす避難訓練でもしておきたい気分ですが、そんなことしたら、私はニャアコちゃんに一生恨まれそうです。
 
 
 

2017年7月1日土曜日

るすばんねこ 27


命展4が始まり、盛岡~奄美大島~熊本へ旅立ったうささん宅で、ニャアコちゃんはるすばんスタートです。8月初旬まで長いるすばんねこです。
 
 ニャアコちゃん、テーブルの上に乗ってご飯を食べますが、決してお行儀が悪いわけではありません。この季節、床にご飯のお皿を置けない理由があるからです。実は、家の中に現れる小さな小さなアリ、イエヒメアリまたはヒメアリというアリが、ニャアコちゃんのフードにたかってしまうので、高台でないと置きご飯が出来ないのです。
 このアリたち、家の壁の中で繁殖しているそうです。シロアリとちがって、家の材を食い荒らすわけではないのですが、甘いものに限らず、たんぱく質や油も好きらしく、台所に神出鬼没…小さすぎて、壁内から室内へやってくる穴をふさぐことは困難なのです。家中の壁紙をはがさないと巣の場所はわからないとか…。驚くべきことに、機械油を好み、時計などの精密機器を壊してしまう事例もあるのでした。
 
 2ミリ弱の彼らの眼に、人間はどう映っているのでしょう。以前、アリのような小さな虫からは人間が大きすぎて見えない?と書かれている記述を読んだことがありました。もしもそうだとしたら、彼らを駆除する人間は、見えない大きな「災害」のようなものかもしれません。アリには困ってしまいますが、私はできる限り「災害」になるのはさけたいなと思って考えました。
 彼らが何故か大好きな、麺のゆで汁をペットボトルキャップに少し入れ、山ほどよってきたところを野外に出す!そんなやり方で少しずつ減らしているところです。アリにしてみたら、竜巻で吹き飛ばされて、急に見知らぬ土地に降り立ったようなものかもしれないのですが…。
 アリを蹴散らさず、奪われた自分のご飯をみつめていた、おとなしいニャアコちゃん。なのに通りかかる野良猫くんには手厳しく、今日も窓越しにするどく威嚇していました。ただ通り抜けるだけの野良猫くんの方が、アリよりニャアコちゃんをおびやかさないのだけど…どうしても許せないようです。

2017年6月25日日曜日

災害で消えた小さな命展・・・34

(九十九里沿岸防砂林・蓮沼海岸)
 先日、海岸を散歩してきました。自宅から車で20分ほどのこの海岸、東日本大震災の津波で防砂林が荒れ果ててしまって以来、訪れるのは久しぶりです。
 行政だけでなく、企業、ボランティアの方たちが、九十九里沿岸の植林作業をしてくださっているそうです。若松が、すくすく枝を広げサボテンのように立っているのを見ると、少しほっとします。

 今月末30日から、命展パート4が岩手県盛岡市で始まります。http://www.chiisanainochi.com/pub025/schedule.html
 今回は「震災で消えた」から「災害で消えた」に名前が変わりました。命をおびやかす災害を幅広く含めているのはパート3と変わりませんが、今回は、去年の4月発生した熊本地震で犠牲になった命たちも、描かれています。
 引き続き参加させていただいた私が描いたのは、熊本地震がきっかけで亡くなってしまった小さなワンちゃんでした。
 申し込まれた方のお手紙には、たくさん添付されたお写真とともに、失った悲しみと在りし日々の愛情があふれています。
 私には、災害で失った家族がいないので、その途方もない悲しみをすべてわかろうとするのは、無理かもしれません。
 でも、たくさん食べて元気に走り回っていた家族が、急に食べられなくなり、立ちあがれなくなってしまった悲しみはよくわかります。胸にせまる悲しみを思い起こしながら、絵を描きました。
 救えたはずなのに救われなかった命たち、最低限保障されるはずの囲いからはみだしてしまう動物連れの被災者。そんな悲しいことが一つでも減ることを願い、今回の命展も、せいいっぱい力になりたいです。

2017年6月9日金曜日

るすばんねこ 26

  
ぐっすり、お眠り中のニャアコちゃん。こんなに寝てても爪を切ろうとすると飛び起きてしまいます。るすばんねこ、今日で1ヶ月です。

 先週末、うささん率いる劇団『sol.星の花』の公演がありました。私も非力ながら大道具などでお手伝いしました。
 舞台は、さまざまな、みすごされてしまう命たちの話。きっと観に来られた方たちのだれもが、どこかしら思い当たる経験があると思います。
 過去に出会った小さな命や思い出の品々、それらとの別れ方は様々でしょうけど、思い出すことも出来ないものも多いはずです。思い出すだけで後悔にさいなまれる、そんな別れもあるはずです。
 私自身、忘れていた出逢いと別れを思い出しました。記憶の奥に閉じ込めていたものでした。伝えたい心がぎっしりつまったこのお芝居、是非またどこかの劇場で再演してほしいです。

 しかしながら、皆さんハードなお稽古をしていると聞いています。体力も精神力も、ぎりぎりまですりへらしてあそこまで創りあげたのでしょう!大体、人前であれだけ大きな声を発したり、感情を表現できるようになるには、相当な勇気がいるのでしょうね。引っ込み思案の固まりである私には、一生縁のなさそうな世界です。
ニャアコちゃんも、猫・演劇部があってもついていけないタイプかな…声がか細いですし、なにより、稽古にたえる根性はおそらくなさそうです…。

2017年5月24日水曜日

るすばんねこ 25

 
まったりくつろぐニャアコちゃん、最近暑くなってきたせいか、あまり運動しません。
でもよく考えてみたら冬の間も、あまり運動していません。ヒモ遊びなど誘うと、少しは楽しんでくれるのですが、すぐごろんとお腹をみせて「なでて」や「だっこ」がお好みです。

 私が働く小学校で、先週運動会がありました。よりによって、夏日になったその日、大人でもヘロヘロになりましたが、子どもたちはさぞかし疲れたでしょう…が、振り替え休日にはちゃっかりディズニーリゾートに繰り出したりしているので、パワーがあってうらやましい…(親御さんたちも)
 私の幼少時、運動会は年に2回ありました。春の小運動会と秋の大運動会。体が弱くて運動が苦手だった私にとって、ただでさえありがたくない運動会が年2回あるのはかなり苦痛でした。走るのも、障害物走も、ダンスも、すべて好きではありませんでした。大雨でずっと中止になっちゃえばいいのにと思ったものです。先週私が参加した運動会にも、そんな子がきっといるのだろうなと思います。そういうこっそりマイナス的な思いを抱く子がいるのを、見落とし勝ちな学校という場所ですが、苦手な行事なりに楽しいことが見つけられたらいいなと思います。私の場合は、唯一、万国旗を見てどこの国の旗か当てるのが楽しかったような。(クライですね)
 ニャアコちゃんも、猫・大運動会があったら逃げ腰かもしれません。我慢しない猫たちは、嫌だったらさっさとリタイアしてしまい、競争にならないでしょうけど…。

2017年5月14日日曜日

るすばんねこ 24



 新しく設置した流水機。あふれ出る水を飲むニャアコちゃん。
お水をたくさん飲んでほしいという思いからこのような機械を設置することになったのでした。最初はかなり怖々と警戒していたのですが、5日ほどしたらその美味しさに気づいたようで、今ではがぶ飲みです。おかげさまで、おしっこの量も増え、便秘もほぼ解消されています。

 流水が好きな猫さん、多いらしいですね。流れる水は美味しいからか、水の動きがおもしろくてついなめたくなるのか…。自分とおきかえて考えても、たまり水より流水の方を選びますが、水の美味しさは私はよくわかりません。硬いとか軟らかいなども、正直言って全くわからないのです。(ただの味オンチと言われればそれまでですが)自分が水の美味しさに特に鈍いような気がします。
 いろいろな場所で名水と言われる水もいただいているのですが、どれも同じようにしか思えず…。もしかして、生まれてから幼少時にかけて環境の悪い都市部にいたので、美味しい水を飲んでいないからかも、と育ちのせいにしておくことにしました。
 ニャアコちゃんは、味に敏感なのかどうか?保護前のニャアコちゃんが、近所で除草剤がまかれた場所にたまった水をなめているのを何度も止めたことがあります。悪い水というのがわからないのだろうか?とヒヤヒヤしていました。清い水でしか生息できない蛍のように、猫さんだって悪い水など近寄らないかと思っていたので、驚きました。でも、考えてみたら、私が味オンチなのを育ちのせいにしたように、猫たちも除草剤などという薬を知らずに育っていたら、それが悪い味かわからないのかもしれません。知らずに飲んでしまったら、恐ろしいことです。
 ニャアコちゃん、流水機をフル活用するように、噴出口、スロープ、貯水池の3ヶ所から丁寧に水を飲んでいます。飲みっぷりがとてもいいので、このメーカーのCMにスカウトされてもいいくらいです。

2017年4月30日日曜日

春の終わり


 4月が終わるとき、春も終わる気がします。明日からは夏の初めに向かっていきます。
家の前の田に稲の子が整列し、今年もカルガモさんご夫婦が泳ぎはじめました。
去年、子だくさんだったお母さんかどうかはわかりませんが、今年も元気に子育てしてほしいです。
 2年程前の春、茨城県の北浦・白鳥飛来地へ、白鳥に会いに行きました。
けれど出かけるのが一足遅く、白鳥たちはすでに北国へ旅立った後…水辺にはこれから旅立つ鴨たちがひしめいていました。給餌に訪れる人々と鴨をぼおっと見ていた私と友人ですが、突然信じられない光景を眼にしました。
 パンをあげながら鴨に近づいた老夫婦が、突如、鴨を捕獲したのです。羽を両手でがっちり封じている老人の行動にあっけにとられてしまいましたが、抗議すると、老人はちょっと捕まえてみただけだとごまかして鴨を放しました。明らかに慣れた手つきでしたし、彼らのワゴン車は後部座席が真っ黒に目隠ししてあったので、おそらく常習犯です。鳥を捕まえてどうするのかわかりませんが、こうして飛来地で無防備に近づいてくる鴨を捕獲しているのでしょう。
 警察に車のナンバーを通報し、パトロールに来たのを確認してからその場を去りましたが、だんだん空しさがこみあげてきました。はるばる旅してきて、給餌してくれる人がいるありがたいスポットである場所なのに、いきなりそれを裏切られたら、鴨はどんな気持ちになるのでしょう。それを見ている他の鳥たちも、どんな気持ちになるのでしょう。さまざまな困難を乗り越えてやってきたはずの越冬地で、こんな事に遭うとは…。
 人間が一番怖い生き物だということを、改めて思い出させてくれる事件でした。


2017年4月22日土曜日

無くならない武器


近所の畑道で出会ったキジさん。
ケンケン鳴きながらのんきに歩いていました。飛ぶのが得意ではないキジさんですが、
歩き方もなんだかスキだらけに見えます。危険物はないのかな…とこちらがヒヤヒヤします。

先日、CAPINさんのブログを読んでショックな記事を発見しました↓
http://ameblo.jp/capin-blog/entry-12265447126.html
「るすばんねこ 4」で書いたのですが、恐ろしい思い出の『トラバサミ』という猟具。
あの恐ろしいワナが、未だ堂々と売られているという記事です。
10年ほど前に法律で禁じられたという猟具なのに、のどかなお祭りの縁日で売られているのが現実でした。
「法律で禁じられて、よかった~!」と思い込んでいた、自分はおめでたい人間でした。
法律が出来ても、すみずみまで行き届くことがないのを、様々な場面で見たはずなのに。
茨城県だけじゃなくて、きっとあちこちののどかな場所に、今もそんなふうに怖い武器が売られているのでしょう。
無くならない武器は、無くそうと思わなければ無くならないのですから、私も見つけたらその努力をしようと思います。
キジさんや他の生き物たちが安全に歩ける道でありますように。

2017年4月13日木曜日

るすばんねこ 23


 4月も長い留守番が続くニャアコちゃん。いつもの窓辺から目を離せません
白い花が満開のスナップエンドウには、ゆらゆら揺れる豆のさやがぶら下がっていますし、鳥や虫も訪れるのでした。
 ニャアコちゃんの窓辺を、日課で通っていく野良猫さん♂がいるのですが、ニャアコちゃんは実はカレが苦手です。
 去年の夏も、窓辺に置いたベッドに寝ているところをいきなりガラス越しに顔を接近され、思わず飛び上がって逃げたニャアコちゃん。
 昨夜は、スナップエンドウジャングルをかいくぐって接近してきたカレを見て、なんとガラス窓へ体当たりしてしまいました。さすがの野良カレもびっくりして後ずさりです。(でも、こりずに朝にはまたきました…。)
「痛いでしょう…ガラスの向こうなのだからそんな怒らないでよ…」
といくら説得しても、気持ちは治まらないようです。
 彼ら同士にしかわからない相性があるのでしょう。普段はとてもおとなしいのに、カレが来るとネコが変わって突進してしまうニャアコちゃん。豪傑すぎて苦笑いです。

 でも、もし偶然そんな時に大地震が発生し、ガラスがざっくりわれてしまったりしたら…と思うと笑いごとではすみません。
 パニックになった時、猫たちはとんでもない方向へびっくりするくらいの距離を移動してしまう、そんな話を東日本大震災以来、ここ数年たくさん聞いています。
 熊本地震も、明日で一年が経ちますが、そんなパニックで行方不明になったままの猫たちが未だいるのでした。例え何年経ってしまっても、どうか再会できますようにと祈っています。
 そしてニャアコちゃん、非常時には豪傑にならず、 いつものように人見知りでおとなしく助けをまっていてくれますよう、願ってます。

2017年3月27日月曜日

るすばんねこ 22

早朝、滅多に雪の降らないこの町にも雪が舞いました。
大粒のボタン雪。かなり存在感のある雪の動きに、ニャアコちゃんは目をきょろきょろさせて見入っていました。目の前のスナップエンドウの葉にも、ほんのひと時雪が降り積もりました。
 おるすばん一週間のつもりが、いろいろ事情ありで三週間になってしまったニャアコちゃんですが、今日はひさしぶりにうささんが帰宅しました。
 うささん、ついに雨女ならぬ、雪女になってしまったようです…。

 先日、珍しく歩いて散歩した近所で、白モクレンとこぶしが並んで咲くのを見ました。
似ている二つの花たちですが、花の大きさや、咲いている花の下に葉があるかなど、少しずつ違いがあります。
 一緒に散歩していた老母が言うには、二つの木には重要な違いがあるとのこと。
花が寒さに耐えられるかどうか…だと言うのです。確かに、そう言われてみると、モクレンの白い花が、ぶり返した寒さで茶色くしおれているのに対して、一足遅れて咲き出したこぶしはシャキンとしていました。以前、まだ雪が残る早春の山道を歩き、こぶしが白い鳥たちを乗せているように、のびやかに咲いていたのを思い出しました。
 思いがけない今日の雪にも負けずに、開いた花たちが美しく咲いていてくれればいいなと思います。

2017年3月11日土曜日

寒い青空


 おとなりの方が植えた青菜を、ヒヨドリがせっせとついばんでツンツルテンにしていました。
満足そうに一休みしていたので、一枚パチリ…。
我が家のベランダに置いたサラダほうれん草のプランターも、びっくりするくらいきれいに刈り取られています。短いくちばしで、上手に食べるものだね…と感心します。

 青空がまぶしい一日で、ガラス窓越しだと春のように明るい日差しなのに、真冬の北風でした。
毎年3月11日は寒い気がします。
 震災が起きた日がもう少し暖かかったなら、もっとたくさん命が消えずにすんだかもしれない、毎年そんなふうに思います。
 今日一日、本当に寒くて冷たい青空でした。ヒヨドリも、丸くなっていました。

2017年3月7日火曜日

るすばんねこ 21

 
お気に入りの丸いクッションに、負けずに丸顔のニャアコちゃん。今週は一週間のおるすばん。
ニャアコちゃん、実は便秘気味です。お医者さんからもらった便を少しだけゆるくするための油をなめてほしいのですが、なかなかなめてくれません。大好きなチュールでもダメでした。
「怪しいニャ…」と疑わしい顔です。
今までいろいろ薬を飲ませてきた動物の中で、かなり上位な手ごわさのニャアコちゃんです。
 
 薬と言えば、私は幼い頃体が弱く、よく胃腸をこわしたり風邪で寝込んでいました。(今とは正反対…)
 なので、体に良いとされるあらゆるものを食べさせられました。アロエや乾燥した薬草など、いろいろとニガイ思い出があります…。
 最近、ドライフルーツを食べていて、ふと思い出す味がありました。昔、母が作っていた黒くてすっぱい、コールタールのようにドロッとした物体!わずか耳かき一杯ほどの量をなめるだけで、胃腸の不振や風邪などに効果があるので、酸味に口をすぼめながらなめさせられたあの薬!子どもの私には、魔女が作るあやしげな液体に見えました…。
 あれは一体どんな材料だったの?と老母に確認したら、ずばり、梅肉100パーセントでした。青梅をすりおろし、その汁を、ひたすら時間をかけ、煮詰めたエキスだったそうです。万能薬として昔から家庭で作られていたようですね。現代でも、レシピや効能がネット検索でずらっと出てきました。梅肉エキス、文字通りの万能薬のようで、販売もされていました。
 子ども時代の素直な私には、確かに効いていたかもしれません。でも、大人になって疑い深くなった今の私にも効くかな…確かめるべく、今年の青梅の時期に作ってみようかな~と思っています。

2017年2月23日木曜日

あこがれの女神

(山形県立博物館 縄文の女神)
 毎年そうですが、2月はあっという間にかけぬけてしまいます。たった3日短いだけなのに、何だか早く去ってしまうのです。
 先週、東北方面へ出かける用事があり、帰る日に土偶さんに会う寄り道をしました。
縄文の女神。大好きな土偶さんのお一人です。
国立博物館の特別展示と違って、あふれる人混みと行列もなく、静かな空間。フラッシュ無しなら写真も撮らせて頂けます。
 静かな暗い展示室で対面すると、あらためて、ホレボレする姿でした。背が高いのは見ての通りですが、3,1キロという体重に驚きました。
 創った人はよほどつよい想いを込めたのだろうな…と感じます。表面をきれいに磨き、ツヤを出す工夫までこらしてあるそうです。
 考古の世界では、女性の姿を表していると言われる土偶さんたちですが、あまりに不思議な造形が多く、魅力的なのでした。
 女神さん、どう考えても当時日常に暮らしていた女性をモデルにしたと思えません…。
土偶は宇宙人がモデルだとかいう説も聞いたことがありますが、縄文時代の地球では異星の生き物も、ごくふつうに一緒に暮らしていたりして…。周囲を見渡せば、異なる容姿の生き物が当たり前に歩いていて、お互いがそれぞれの特色と個性を排除せず尊重していた…なんて夢のような時代だったかも…!もしそうなら現代より何歩も進んだ世界です。
 タイムマシンがあったら女神さんが創られている現場に行ってみたいです。

2017年2月3日金曜日

るすばんねこ 20

今年の節分は、ダンボール製の猫さんに、鬼面をつけてもらいました。
ニャアコちゃんは不審な顔で、私を見ていました。一体なんのつもりにゃ?何がおもしろいにゃ?
 鬼猫さんにはちっとも関心をよせてくれませんでした。

 鬼退治をする桃太郎のお話を、簡単な英語劇にして6年生の子達が演じていました。
一人の子に「鬼って、昔はまじでいたの?」と聞かれたのですが、ううんとうなって、
「どこでもいるわけじゃないだろうけど、いたと思うよ。」と答えてしまいました。
 そもそも、鬼とは何か?さまざまな方が言及している資料が山ほどありますが、一番納得できるイメージは、『祖霊神』です。
亡くなった命たちが鬼の姿で出現するのかな…本当は鬼の姿などではないのに、見る人の心の状態で鬼に見えているのかな…と。自分には鬼に見えるのに、同じものを見ているはずの隣の人の眼には、神々しい神様が映っているのかもしれません。
 考えてみれば、世界中無数に存在する神々には、穏やかな神様だけではなく恐ろしく荒々しい神様がいます。鬼が神様なら、どうして追い出さなくてはならないのか…?
 6年生が演じる英語劇。鬼と桃太郎たちのエンディングのように、
「 We are friend!  We are happy! 」 でみんな仲良くなればいいのにと思います。
 でも人間は欲深く、あまりにたくさん悪行を重ねて生きているので、自分の内部の『鬼』を追い出さなくてはならない、そんな意味で節分に豆をまくのは納得できます。
 結局、季節の変わり目の、改めて自分を見直す行事と思うことにしました。
 
 ニャアコちゃんたち人間以外の動物たちは、追い出さなくてはならない鬼(=悪)など持っていないと思われます。だから、豆まきする必要はありませんね。

2017年1月18日水曜日

るすばんねこ 19

今年も、一週間前からさっそくおるすばんのニャアコちゃん。新しい小判型ねこじゃらしをいただきました。
 このおもちゃ、猫さんたちがかぶりついてじゃれる人気ものなのに、ニャアコちゃんは、おとなしくペロペロなめてにおいをかぐばかり。(またたびのにおいがついているそうです)しばらくすると、おもちゃがあっても素通りするようになってしまいました。まさに、猫に小判?です。
 
 去年大晦日、年老いた母が持病で入院するさわぎになり、バタバタな年始でした。一昨日、無事退院して今は平穏です。
 大晦日、夜間救急では、赤ちゃん連れのご夫婦と、転んだのか額を打ってしまった老人がいました。どんな日だろうがけがや病気はあるのですから、病院に休みがないのは当然かもしれませんが、こんな日に面倒をみていただく先生や看護師さんに、本当にご苦労さまですと思いました。
 とても丁寧に診てくださった若い先生でした。一ヶ月に一度だけその病院にいらっしゃる非常勤だそうです。常勤の先生たちがお休みに入って、4日まで出てこないので、正月中は非常勤の先生が詰めるとのこと。みなが休んで楽しんでいるときにも、こうしてお仕事してくれる人がいること、普段はすっかり忘れているので、改めて感謝です。
 入院手続きをしている待合室で、除夜の鐘が聞こえました。年越しそばを食べられなかったかわいそうな老母に、除夜に長~い点滴の管をつけてもらえたので長生き出来るよ!と励ましました。
ニャアコちゃんは、年越しチュールをお皿に長~くもりつけてもらったそうです!




2017年1月1日日曜日

しあわせをくばるトリさん


         2017年になりました。今年もよろしくお願いします。
        幸せだと感じられることが、一つでも増えますように。
        辛いなと思うことが、一つでも減りますように。