2019年11月23日土曜日

風が奏でる

先日、久しぶりに近くの海へ散歩に行きました。雨上がりの引き潮後、波打ち際には貝の敷物が広がっていました。
 写真には写っていませんが、大小さまざまな石もありました。凝灰岩・砂岩といった堆積岩が削られて打ち上げられているのですが、中にはポツポツ穴が見えるものもあります。面白い自然の造詣です。
 穴の開いた石は笛のように音が出るものもあるようです。昔から、石笛(いわぶえ)と呼ばれ、吹くと不思議な音に心が洗われたり、神のお告げを聞くことが出来るなどと聞いたことがあります。私の住む地域からおよそ一時間離れた飯岡市にも、石笛の伝承があり、海の悪天候を知らせる龍神の石笛が神社へ納められているのだとか。30㎝もの穴が穿たれたその笛は、大きな岩なので、普通の人間は持ち上げて吹くことは難しいでしょうね。
 でも、自然が作った岩の穴へ、自然の風が吹き込む時、風の種類によっていろいろな音がひびきそう…是非、風の演奏を聴いてみたいです。いつか海や山で石笛と出会えたら、耳を澄ましてみようと思います。

2019年11月1日金曜日

願うしかない日々

 
稲刈り後の田んぼが、台風の後青田のようによみがえり、水に揺れていました。
 あまりにもいろいろなことがあった10月が終わり、やっとゆとりが出来たらもう11月!10月半ば、急に脳の病気で倒れた親しい友人が、退院することが出来たのも今日でした。
 倒れた報せと、集中治療室に過ごしていると聞いた時は、もうその友人と今までのようにお話が出来なくなってしまうかも…と、絶望的な気持ちになりました。けれど、救急搬送の速さと病院選択の良さなど、様々な幸せが重なり、友人はほとんど後遺症がない状態で早く退院することが出来たのです。奇跡的な幸運です。
 病室に移った友人に面会に行くと、同じ病で倒れた患者さんがいました。重い障害がのこってしまい、思考と会話が困難な方でした。
 台風に続き、本当に天に幸運を願うしかない、そんな10月でした。