2017年12月24日日曜日

るすばんねこ 35


 おるすばん最終日のニャアコちゃん。今年も無事にるすばんできて、ほっと一安心です。
お皿の豆は、福島の親戚の方が送ってくれたパンダ豆。シャチ豆とも呼ばれるそうですが、この、かわいい黒白上下半分柄、間違いなくニャアコ豆です!そんなわけで一緒に記念撮影。
 白黒の豆なのに、なぜか煮ると赤っぽく変わるのが不思議です。黒い色は一体どこへ行ってしまうのでしょう。それにしても、変わった模様です。丸くふくらんだフグにも似ています。
 変わった様子の豆を探すと、他にもありました。トラ豆やうずら豆の斑紋は、なんとも奇抜。貝豆のうずまきは神秘的だし、ひよこ豆の形もかなり奇妙です。
 
 以前から思っていたのですが、豆はミステリーです。何かが化けているような気がします。だれにも見られていないところで、ひっそり元の姿に変身していたりして…。
 ニャアコ豆が、変身して小さなニャアコちゃんになったら…たくさん増えて大変だけど楽しそう。
ニャアコちゃんは、この写真の後、皿の豆を追いかけようとしたので、あわててひきあげました。
大切に育てて送ってくださった豆を、跳ね飛ばしてしまっては大変!
代わりにペットボトルキャップをあげると、上機嫌でひとりサッカーをするニャアコちゃん。
 来年も、おるすばんが多いかもしれないけれど、元気に過ごせるようがんばりましょう。


2017年12月15日金曜日

るすばんねこ 34

 
  クリスマスまでお留守番中。ニャアコちゃんは、るすばん中に3回目のお誕生日を迎えました。
今月は、隣室にいる老犬ポテトおばあちゃんも、お誕生日を迎えます。飼い主に見捨てられて施設へ輸送されたポテさん。一年前、両眼球と子宮摘出という大手術を乗り越えた当時は、こうして誕生日を迎えられることが想像つきませんでした。本当にうれしく思います。
 病気にかかったポテさんを施設に送り、飼育費を踏み倒して音信不通になった人間が、どんな人なのか興味ありませんが、ごく普通に街を歩いている人間なのでしょう。その人のそばには、新しく手に入れた犬がいるかもしれません。
 連絡が取れて飼育費用を支払っていても、全く会いに来ることなく、預けた命が消えることにも関心をもたない人。そんな人が、施設へ預ける申し込み者の多くを占めていると聞きました。
 もうけ主義のペットショップや、悪徳ブリーダーなどどいう言葉がマスコミで上げられることがありますが、そのような企業や組織が生み出した悪ではなく、ごくふつうに動物を買ってきて見捨てる一般市民がいるのでした。そういう人々は、殺処分する保健所に連れて行かなかったから、後ろめたい気分を免れているのでしょうか。もしかしたら、すぐ近くにそういう人が生活しているかもしれないと思うと、恐怖を感じます。
 ニャアコちゃん、お誕生日にいつもより多めのチュールをあげました。それでも、そんなにたくさんはいらないにゃ、と欲がないニャアコちゃんでした。
 

2017年12月5日火曜日

時を越える樹




 去年、群馬県の山で撮った 栃ノ木の大木です 。小学3年の国語教科書に出てくる『モチモチの木 』を読んで、この写真を思い出しました。
 私がこどもの頃から学校で読み聞かされている物語。印象深いのは、モチモチの木の実で作られるという、ほっぺが落ちるほどうまいおモチ。それと、モチモチの木に輝く幻想的な灯り。この写真のようにすっかり葉を落とした大木が、山の神様のお祭りの夜、枝いっぱいに灯りを点して輝くというのです。私は、見たいな~と思いました。勇気がある子にしか見られないと言うけど、自分は勇気があるのかな?と考えたのをおぼえています。久しぶりに読むまで記憶になかったのですが、物語の中でじさまは、主人公の豆太へ、勇気以外にも大切なことを伝えていました。
「…にんげんやさしささえあれば、やらなきゃならねえことはきっとやるもんだ…」
 いいこと言ってるねえ、じさま❗私は、強さは優しさから生まれると信じています。
 今から五十年近く前に出版された絵本ですが、きっとこの先も長く親しまれるのでしょう。生きている時代を越え、心に残る物語を自分も生みたいな…つくづくそう思いました。