2019年11月23日土曜日

風が奏でる

先日、久しぶりに近くの海へ散歩に行きました。雨上がりの引き潮後、波打ち際には貝の敷物が広がっていました。
 写真には写っていませんが、大小さまざまな石もありました。凝灰岩・砂岩といった堆積岩が削られて打ち上げられているのですが、中にはポツポツ穴が見えるものもあります。面白い自然の造詣です。
 穴の開いた石は笛のように音が出るものもあるようです。昔から、石笛(いわぶえ)と呼ばれ、吹くと不思議な音に心が洗われたり、神のお告げを聞くことが出来るなどと聞いたことがあります。私の住む地域からおよそ一時間離れた飯岡市にも、石笛の伝承があり、海の悪天候を知らせる龍神の石笛が神社へ納められているのだとか。30㎝もの穴が穿たれたその笛は、大きな岩なので、普通の人間は持ち上げて吹くことは難しいでしょうね。
 でも、自然が作った岩の穴へ、自然の風が吹き込む時、風の種類によっていろいろな音がひびきそう…是非、風の演奏を聴いてみたいです。いつか海や山で石笛と出会えたら、耳を澄ましてみようと思います。

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