2021年3月18日木曜日

タネのお話

  

 去年の初夏、美味しかった房州びわの種子を埋めて置いたら、発芽してくれました。ゴロンゴロンとたくさん埋めたのですが、一つだけが目覚めてくれたのです。

 心配のタネというお話を創ったことがあります。ちょうど、春分の日に近い今頃思いついたお話で、またちょうどいい昨日に、齊藤正樹さんがご自身のコミュニティラジオ番組内で朗読してくださいました。タネはタネでも、心配のタネは発芽しないでほしいのですが…。弟に心配のタネを抱えた、あるお姉さんのお話でした。

 もし突然 、自分がこの世を去ることになってしまうとしたら、たくさんの心配のタネを抱えたまま出かけなくてはならないのか…と思うと、今のうちにそのタネは手放しておきたいものです。

 この、小さなびわに実がつく将来も、こんなふうに穏やかな朝が迎えられますように。当たり前の幸せを祈ります。

追記:たねのお話、こちらに載せていますhttps://novel.daysneo.com/sp/works/960594b9a2301cf3f489db886e49a393.html

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