2014年1月2日木曜日
2013年12月29日日曜日
うまにのったサンタさん
ずいぶん昔にいただいたお気に入りのサンタクロースです。
ねじを巻くと、白いお馬さんがひょこひょこ飛び跳ねるように進みます。
「サンタさんが、馬にのっている?それにどうして鼻が赤いの?」
と不思議な思いがわきおこります。
クリスマスを無事に終えて、トナカイとわかれたサンタさんが、自分の家に帰る時に馬に乗せてもらっているのかもしれません。鼻が赤いのは、ワインを飲んだから。
ヨーロッパの(イギリスかどこか?)のクリスマス風景をテレビで見た時、イブの夜に訪れるサンタさんをもてなすために、ツリーの下にワインを注いだグラスがありました。
その隣には、トナカイさんたちのためにお皿にニンジンがのっています。
「大変だったでしょう、さむかったでしょう。食べて飲んでいってね。」
というねぎらいの気持ちをこめておいてありました。
私はそれを見た時、子どものころ自分はサンタさんにお願い事ばかりしていたのに、
彼らをもてなしたりねぎらったりする心がなかったことを思い知りました!
大人になった今は自分がサンタさんにお願いすることはなくなりましたが、お願いごとをする子どもに会ったら伝えています。サンタさんとトナカイさんへのささやかなプレゼントを置いておくといいかもよ、と。
鼻赤のサンタさんは、あと2日でうま年をつれてきてくれます。
2014年が、おだやかで素敵な年になりますように。
2013年12月21日土曜日
震災で消えた小さな命展・・・25
〈毎年かざる小さなツリー)
4日前の水曜日、小さな命展の活動がNHK〈インターネット)で国際放送されました。
私はリアルタイムでは見られませんでしたが、アップされた動画を見ることが出来ました。
消えた小さな命のことを海外の方たちにも知ってもらえたこと、海外の参加作家の方たちにも見てもらえることが嬉しいです。
それから、岩手県宮古市の方たちから心のこもった感謝状をいただきました。命展パート2に参加した作家全員へ、一つずつ色紙を丁寧につくってくださったのです。中には絵になった子たちや会場の写真とメッセージがはってありました。本当にありがとうございます。
動物と人間の付き合い方、位置関係は国によってもずいぶん異なるかもしれません。
動物と一緒にゆったり座れる車両を連結した列車が走る国、動物実験が禁じられている国…。
そうかと思えば、かなり劣悪な環境で毛皮を量産していたり、動物を虐待するレジャーを楽しんでいる場所がある情報も、インターネットを通じて入ることがあります。
けれど、やはり国や場所ではなくて各個人の心もちしだいです。私たち日本人も、ある国の人々から見れば「野蛮」と思われていますが、国単位でそんなふうに思い、思われるのはそれこそ乱暴な話です。
命展の活動でうささんが言う「一人でも多くの人が気づき、ほんの少し思いやることで一つでも多くの命が救える」言葉は、まさにその通りだと思います。
膨大なネットの情報の中に、国際ニュースとして流れた小さな命のレポートは、見た人の心に必ず何か残してくれる気がします。ニュースラインのサイトにアップされている数日間、見てくれる人が地球のあちこちにいることを想像し、嬉しくなりました。
2013年12月2日月曜日
においの記憶
(嵐の後の九十九里浜)
突如、ある匂いによって遠い思い出に引き戻されることがあります。
この香だとあの風景を思い出す、とわかっているものもあるのですが、
一体自分は何故この香に反応し、遠い記憶を思い出したのかな?
と不可解な時もあります。
南風が強かった数日前、その不思議な匂いに会いました。
花か草木の匂い?が、なまあたたかい強風の空中を断片的に飛んできました。
匂いによって引き戻されたのは5歳頃、近所の家の庭で遊んでいた風景。
その家は庭が広く、木がたくさんしげっていたので、家屋自体はあまり見えません。
立派な門の横に幹の太い巨木が生え、木を囲むように低い塀をめぐらせた
小さな広場がありました。木のそばに椅子が置いてあり、5歳の私は近所の友達と一緒に主のおばあさんとお話していました。
おばあさんは、幼い私たちに、美味しいお菓子と面白い話をプレゼントしてくれたのですが、残念ながらどんな内容だったか憶えていません。
はっきり憶えているのは、おばあさんの白髪が銀色に輝いていたこと。
そして、巨木に洞があったこと。私の身長では首をそらしてやっと見えた穴。
「あの中には何があるのかな?」
それを見上げるとなんともいえないワクワクをかんじました。
5歳の時に居たその町から、私はたくさんの引越しをしているので、おばあさんとも近所の友人とも音信不通になりました。何年か後、大好きな童話『長靴下のピッピ』を愛読した時、その庭先の洞のある木を思い出しました。ピッピの庭にある「レモネードが成る木」が思い出させてくれたのです。それから今までずいぶん長い間、この記憶はホコリをかぶったままでした。
そんな思い出へ引き戻した匂いは、あの巨木の葉か幹か花の匂いだったのかもしれません。
「あの木は、何ていう名の木だったのかな?」
母に当時のことを聞くと、おばあさんのご主人が病気で寝込んでいたこと、子ども好きで私や友人をしょっ中招いてくれていたことは憶えていましたが、あの木の名前はわかりませんでした。
台風なみの低気圧が暴れまわった先日、大気中には、遠い場所から運ばれた匂いが撹拌されていたので、普段は香らない匂いもちぎれ飛んできたのでしょうね。
その正体がつかめず残念です。
2013年11月16日土曜日
弱くて強いもの
(弱くて強いマツ)
この一ヶ月ほどを何かとゆとりなく過ごしてしまい、
秋を見ぬまま冬を迎えようとしていました。
一度は秋に触れたいと思い、先日群馬県の山へ出かけました。
紅葉シーズンはほとんど終わりかけ、スキーシーズン前の静かなひととき。
こんな時期だと、土日でもそれほど登山道や温泉宿も
混雑していないので、ねらいめでした。
草津白根山から万座温泉までの6キロ少々の道のりは、
刈払いもされていて、よく整備されています。
麓に近い木道には自然観察のために
様々な説明板が設置されていました。
硫化水素ガスがあちこちで発生している火山帯砂礫地の斜面で
『弱くて強い植物』というタイトルの案内板を見つけました。
周辺に生えていたマツ科のオオシラビソについての説明です。
「このマツは環境の良い場所では他の植物に負けてしまう『弱い
植物』ですが、ここの硫化水素地帯のように植物が生育しずらい
厳しい環境には生きることが出来る『強い植物』なのです。」
生物は常に生存競争をして生き残っていくといわれますが、
競争するよりゆったりひっそり争わずに生きる方がいいよと
思っている生き物もいるのでは?
負けたから、仕方なく条件の悪い場所へ逃げた…それだけじゃない
気がします。
『弱くて強い』という案内板のタイトル、何気ない言葉ですが、
いいなあと思いました。
2013年10月12日土曜日
ヒトひとりの力
(サースフェー・氷河)
スイスのサースフェーで、かなしい事故があったことを聞きました。
先月行方不明となっていた日本人男性が、氷河で亡くなっていたとのことでした。
私も8月のスイス旅行で、フェー氷河を間近に見ています。
ロープウェーのシュピールボーデン駅から氷河に沿って登山道をたどると、
氷河にもっと近づいて、触れてみたくなりました。
そして途中、ここを降りたら氷河に接触できるのでは?という小道を見つけたのです。
降りようとすると、同行していた友人に止められました。
「あの地面に見える場所の下に、亀裂が無いってわかるの?」
そう言われてみれば、私の力ではそんなことわかるはずもありません。
小道に見えたのは水が流れた跡なのかもしれない…それに、しんとした世界の中で
時折ピシッザザン…という何かが崩れる音が響いていました。
私は、つい、自分の力がどれだけ小さいかを棚に上げてしまい、
「あそこまで行って見たい!」と思う気持ちで進んでしまうことがあります。
ヒトが、何の道具も持たず体一つである時、その運動能力は本当に小さくて無力に等しいと頭ではわかっているのですが、目の前にすごい景色があると忘れてしまうのでした。
過去に何度も、海でシュノーケリング中沖に行き過ぎたり、山で疲れきって青ざめた経験をしているのに…反省があまりに足りないのです。
自分は友人に止めてもらったからこうして無事にいるけど、事故はいつでも起きる可能性があるのを思い知りました。本当に、この先気をつけようと心に決めました。
美しい自然の中にかなしみが刻まれないよう、祈ります。
2013年10月3日木曜日
震災で消えた小さな命展・・・24
(お迎えでだっこされたYちゃん)
岩手県宮古市で、直接絵を渡せたのが嬉しかったので、もうお一人の方にもお会いしたいなと思い、宮城県石巻市のお渡し会場へおじゃまして来ました。
お渡し時間の一番乗りで来てくださったAさんご夫妻は、マルチーズのYちゃんのかわいい写真をカバンから出して見せてくれました。
ご夫妻に抱っこされたYちゃんが、今までと違った表情で嬉しそうに見えました。私も、本当に嬉しかったです。
小さな命展パート1の時私は、様々な事情で絵のお渡しに参加できなかったので、パート2の二箇所で参加出来て本当に良かったと思いました。
自分が描かせていただいた小さな命だけでなく、たくさんの命たちが飼い主さんに迎えられて帰っていく姿に立ち合わせていただきました。
動物たちの表情が、そわそわしていたり、得意そうだったりと変化することも実感しました。
『絵』という物なのですが、物ではなくて本当に魂がこもっているから、そんなふうに感じられるのですね。
石巻にもうかがえて、本当に良かったです。夜行バスの旅で、石巻市のどこも歩く時間もなかったのですが、大きな思い出になりました。