2013年7月19日金曜日

いるはずのない鳥



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 カンボジアで新種の小鳥が発見されたというラジオのニュースを聞きました。
ジャングルの奥深くではなくて、首都の建設現場で発見されたそうです。
今まで、その鳥を目にした人はいたのですが、
「まさかこのような場所に新種が生息しているはずがない…」
という固定観念が新種発見を遅らせたのでは?と伝えられていました。
 当事者の鳥たちは、にわかに注目を浴び始めてびっくりでしょうね。

 

 近所の水田に白い鳥が立っていました。
この鳥が白鷺の仲間だとすぐ解るのは、大体常識としてこの地域にこの季節にいる鳥で
あの大きさの白い鳥はサギでしょう…という予備知識があるからです。
でも、そんな予備知識がない子どもは、
「あ、ハクチョウがいる!」
と言います。私も昔はそうだったのかなと思います。

 

 大人は、脳みその中に増えていく知識・常識・固定観念に邪魔されて、損することも多い気がします。大人でもそんなものにしばられずに生きている人はたくさんいると思いますが、私は、しばられないぞと思いながらもついしばられているようで、時々がっかりしています。





2013年7月7日日曜日

梅雨明け翌日



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雨どいから受けた雨水をためてあるバケツに、
小さな蛙が2匹なかよくとまっていました。
プールサイドで甲羅干ししているような雰囲気でした。
バケツの水は、蚊がわいてしまう前に庭にまくのですが、
あまりにお行儀よくそろって動かないので、しばらく待ってからまきました。

 
 そういえば、七夕の日に梅雨明けしているのは珍しく思いました。
毎年、梅雨らしいぐずついた天気だったような…。
日中の猛暑も夜になると涼しい風が吹き、ようやくやわらぎました。
久しぶりに、七夕の夜に星が見られたので嬉しい気分です。




2013年6月30日日曜日

震災で消えた小さな命展・・・21



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(台南三越会場入り口)
 小さな命の絵たちが、再び海を越えて台湾へ行きました。
台湾南部の都市、台南での展示が25日からスタートしています。
命展のブログで紹介されている写真を見ると、素敵なディスプレイで飾られた立派な会場で開催されていました。有難く感謝したいです。 
 
 台湾でベジタリアンの食事を「素食」と言うと聞きました。
素食では動物性の食べ物を禁じるだけでなく、ネギ類やニラ、ニンニクなどの臭いが強い野菜も除くそうで、それらの野菜を五葷(ごくん)と言うそうです。
仏教・道教の教えの中では、五葷の野菜は刺激成分を含む為、人を興奮させたり欲を起こさせるものが多く、平常心で教えに身を投じることの邪魔になるらしいのです。
プラスの方に言い換えれば、五葷は人のエネルギーを増大させて元気にしてくれるのではないでしょうか。五葷が大好きな私としては、かばいたくなるのでした。
 特に長ネギは私にとって必須な野菜です。さすがに外出するときは控えますが、在宅時はこれでもか!というくらい長ネギだらけの食卓です。
 
 節度ある平穏な心と体を保つには素食をとり、五葷・酒類を排除しなくてはならないようですが、五葷・酒類ともにかかせない欲の多い私は、どうしたらよいものでしょう…。





2013年6月23日日曜日

暮れない夜



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(ゴーヤの赤ちゃん)
 2日前の夏至は、梅雨らしい雨降りで陽の長さを実感できませんでしたが、昨日は晴れ間が多く、遅くまで明るい夕空が様々な雲をのせていました。
 今年の冬に訪れたフィンランドでは、夏至のお祭りが行われているのと聞きました。
夏至を境に長くなっていく夜の時間、野外をうろつくワルイモノを追いはらう目的で焚き火を燃やし、祭りとして楽しむようです。
 世界のあちこちで夏至祭りは行われるようですが、白夜の北欧で明るい空を背景に大きなかがり火を焚く祭りを想像すると胸がざわざわします。
 

 幼い頃に読んだ『小さなスプーンおばさん』という童話。物語の中にはノルウェーの風土がたくさんしみこんでいました。パンケーキにたっぷりぬったコケモモジャムが美味しそうでしたし、しょうが入りクッキーというものは不思議で仕方ありませんでした。
 なによりあこがれたのは、ふだんは普通の大人なのに突如ティースプーンくらいに小さくなってしまうおばさんが、小さくなると動物たちと会話が出来ること。非常にうらやましくて、自分もそんな運命だったらいいのに…とあこがれました。でも、夏至祭りの大きな焚き火のてっぺんへよじ登った小さなおばさんが、危機一髪で大切な探し物とともに帰還する話にはヒヤヒヤして、小さくなるのは命がけだなと思ったものでした。

 いつか夏の北欧にも出かけて、湖と森の上に広がるなかなか暮れない夜を眺めたいです。





2013年5月31日金曜日

五月も終わり



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(物干し竿にアマガエル)
今年もホトトギスが渡ってきました。
先週、小雨が降る夜明けごろ、よく響く声で「到着した!」と
宣言しているようでした。
ホトトギスというと『夏は来ぬ』という歌を思い出しますが、
歌詞にはホトトギスが忍び音をもらすというふうにあります。
その夏に初めて聞くホトトギスの鳴き声を「忍び音」と言うそうですが、
あの甲高い声がなぜ「しのびね」?…と不思議です。


 さまざまな逸話があるホトトギスですが、一番記憶にあるのは、
日本昔話にでてくる「ある兄弟の話」です。
心がひねくれたしまった兄が、心優しい弟を疑って命を奪ってしまった末、
いつの間にかホトトギスになり、反省をして「オトウト恋しや!」と
泣き叫んで暮らすという内容でした。


 なんだか、ど~んと重くなる話で、取り返しのつかない罪というものを
幼い私は感じたのか、とにかく憶えています。
この昔話を聞いたのはまだ10歳くらい。
けれど、実物のホトトギスに出会ったのは20年後の大人でした。
「ホンチョンカケタカ!」
と聞こえる声を振りまいて、初夏に渡ってくるホトトギスに会うと、
もうすぐ梅雨だなという気持ちになるのでした。
 東南アジアからはるばる渡ってきたホトトギスは、ウグイスたちに托卵して夏を日本で過ごします。
 卵を托された上に、自分の卵を排除されてしまったウグイスたちはあの大きな声をどんな気持ちで聞いているのでしょうか。
 鳥たちには感情などなく、本能で卵を温めてかえしているのだからくやしいも悲しいもないはず、と言う方がいますが…自然の中は人間という生物になどわからない秘密があふれていると思います。




2013年5月23日木曜日

『なつかしさ』の縮尺



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(初夏なのに 庭で咲く秋桜)

 小学3年生の女の子たちが、1年生の教室が並ぶ廊下を歩きながら、
「うわ~なつかしい!1年生のにおいがする!」
「ホント、なつかしいね。」
と大人びた口調で話していて、はっとしました。
(この子達は、2年前がすでに懐かしいんだな…。)
自分が懐かしいと思う記憶は、一体何年前だろう?と考えました。
少なくとも、2年前はまだつい最近です。
5年前のことは? 懐かしいまでいっていません。
じゃあ、10年前くらいかな? 10年前も、随分前の話だけど
それほど懐かしくはないような気がしました。


 私の場合、約15年ほど前のことが「懐かしい」ようです。
年老いた父母などは、10年前のことを「この間…」と最近のように言いますから、
「懐かしい」は幼少時まで遡上します。
 

 三角スケールという物差しは、100分の1~600分の1までの6種の縮尺
で測れる便利な物差しです。
記憶の縮尺が、年とともに大雑把になってしまうのなら、三角スケールの縮尺を
どんどん大きくするように、細かな目盛は間引かれてしまうのでしょうか。
けれど、実際は物差しのように単調ではありません。
ある年代は100分の1縮尺で思いだせるのに、ある年代は600分の1程度しか憶えていない…
脳と心は、本人の無意識に思い出保存の優先順位を決めているのですね。


 私は日々の日記は書いていないのですが、旅に出た時に心が動くことがあったりすると、その思いを書き留めてあるノートが10冊ほどあります。物語や絵の素として大切な資料になります。
 そういえば、ノートを読み返してみると、記憶にない事件が思いがけず見つかります。
あと10年後、20年後にどれだけ自分の縮尺が異なっているのかちょっと怖いですが、
反対に、自分が書いたことなのに記憶になくて、新鮮な気分になるのも面白い気がします。




2013年4月27日土曜日

ウサギの耳みたいなラベンダー



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(アボンビューラベンダー)
去年の母の日にプレゼントした鉢植えを母が庭に地植えし、
今年も花を開いてくれました。
 母はラベンダーの香りと色が好きですが、香がとても良いイングリッシュラベンダーはうちの庭にはどうしても育ってくれないそうです。
残念ですが、気候と土が合わないのでしょう。
 けれど、このアボンビューラベンダーのようなフレンチラベンダーだと、
比較的暖かい気候の夏にも強いそうです。無事に根付いてくれました。
うさぎの耳みたいな花の形も、フレンチ仲間に多いようです。

 
 数年前の7月、ラベンダーだらけの北海道・富良野へ母と行きました。
私は富良野周辺を何度も訪れたことがありますが、大雪山登山へ直行していたので、
ちょうど花盛りのラベンダーは初体感でした。
 ですから、びっくりしました!
思いのほか広々とした斜面を埋める、紫の迫力。そして香り。
有名な農園だけではなく、公園や路肩などあちこちにラベンダーが植えられている
ので、富良野の町全体にあの素敵な香りがただよっていました。
あれだけたくさんの花を維持するのは、大変でしょうね…。
鮮やかな花のじゅうたんと香りの記憶をスタンプされ、今もよく思い出します。

 庭に咲いているうさぎ耳ラベンダーは、富良野みたいな香りはしませんが、
花に鼻を近づけてみると、うっすらといい香りがします。