2019年4月29日月曜日

災害で消えた小さな命展・・・39

 
世田谷区祖師谷大蔵の肉球画廊(ギャラリーパウパッド)さんで、開催されている命展(複製画)、今日が最終日です。私は一昨日、ギャラリー内で開かれた朗読劇の時間におじゃまして来ました。
 私の創ったお話も読んでくれると聞いて、ドキドキでした。 自分のお話を他の人が読んでくれるのを聞くのは、生まれて初めての体験です!うささん率いる劇団の方たち、とても素敵に読んでくださり、嬉しかったです。ありがとうございました。
 観に来た友人にハッピーエンドで いいねと言われて考えてみたら、私は悲しい結末の物語を書いたことがないかも知れません。悲しい結末ですぐ思い出すのは、アンデルセンの『すずの兵隊』と、新美南吉の『ごん狐』…。 やりきれない気持ち№1.2を争う二つの物語…。
 確かに、現実世界は、ハッピーエンドの方が少ないかもしれません。むしろ悲しいことが多いのでしょう。こんなに悲しい事が多いのだから、読む物語まで悲しくなくたっていいじゃないの、と私は思うのでした。逃避と言われても、現実はそんな甘くないよとけなされても、かまいません。 しばし、幸せな物語の中へ逃げ込むのは、悪いことじゃないと思います。
 一昨年の秋、ドライブインに置き去られていた小さな苗を拾ってきて植えた、ミヤコワスレ。去年の春は、細々と2本の茎がお花をつけていましたが、今年は株が増え、家族が増えました。ささやかなハッピーエンドはあちこちに見つけられます。

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