2022年12月31日土曜日

歳末状

 

 今年もいつもと同じように師走をばたばたと慌ただしく過ごしてしまいました。

 そして、今年も大切な命をたくさん見送りました。けれど、一年を振り返れば、悲しいことばかりじゃなく、幸せになった命と出会うこともありました。毎年、そんなふうに感じられればいいなと思っています。

 悲しく辛いことと、嬉しく幸せなこと。これからも繰り返すと思いますが、少しでも幸せの方が多くなりますように!

 来年の干支はうさぎさん。私の大好きなナキウサギを描いた布絵で、歳末状とさせていただきます。

 来年もよろしくお願いいたします。

2022年12月17日土曜日

るすばんねこ 77

 


 お留守番して二週間経過のニャアコちゃん。最近急激に寒くなったので、いよいよ冬支度のお住まい「赤いカマクラ」です。

 ニャアコちゃんは寒くても早朝からカマクラを出て、三階建てタワー最上階から外を眺めていますが、真っ暗です。どんどん日の出が遅くなり、夜も早く来るようになり…寂しいですが、ニャアコちゃんは暗闇をじっと見ています。 私には見えないものがいろいろ見えるのでしょうね。まだ鳥たちも活動していないし、すっかり虫も飛ばなくなりましたが、空気の流れや風の色が見えるのかもしれません。

 あと数日で冬至がやってきます。冬至の日、私はうきうきします。天文学的なデータでは微妙に異なるらしいのですが、これ以上夜が増えることがなくなる!そう想うだけでほっとするのです。季節の移ろいを敏感に感じ取るニャアコちゃんにも、この気持ちわかってもらえるででしょう。でも、夜の方が好きでしょうか…ニャアコちゃんは。

 だいぶ前に訪れた、雪深い湯治宿で思いついた、冬至の夜のお話。投稿しましたのでお時間がありましたらどうぞ。

https://novel.daysneo.com/sp/works/91dbbdff36c79f80eb4121022a113dc8.html

2022年11月30日水曜日

ある人の物語

 
       (飯岡・屏風浦の海)
 1年前、 ある人・Kさんをモデルに物語を書きました。物語の舞台は、本来Kさんが過ごされた九州地方と異なり、千葉県旭市・飯岡の海です。
 歌を生業にされ、波乱万丈な人生を美しい歌声と共に送られた方でした。
 大切なご家族と悲しい別れをされた時には、Kさんの心から歌声が消えてしまったそうです。
 けれど、つらい悲しみを乗り越え、災害で被災された方々へ励ましの歌声を届けてくれたのでした。 
 私は直接Kさんとお会いしたことがありませんが、一緒に活動をしているうささんのお知り合いだったので、Kさんの話や歌声はたくさん聞かせていただきました。音楽プレイヤーへ入れて、 心の奥底へ届く素敵な歌声を何度も聞いていました。  
 コロナの影響でなかなか叶わないけど、いつかコンサートを開催するようになったら、是非生で歌声を聞かせていただきたい… コンサートやライブがあまり好きでない私がそう思った、数少ない 方でした。
 ところがKさんは、師走に入ったばかりの夜、突然不慮の事故で亡くなってしまったのです。 風のように消えてしまいました。
 本当に残念で、悲しく思います。Kさんに捧げた物語を、1年が経つ今週、投稿することにしました。もしお時間があったらどうぞお読み下さい。https://novel.daysneo.com/sp/works/260224887283be220e82d2744993b2f3.html

2022年11月16日水曜日

心で味わう

  


 写真の菊は、最近植えた鑑賞用の洋菊ですが、我が家では、菊の花を食する習慣があります。菊を食べる習慣があまり一般的ではないのは知っていましたが、最近調べてみたら、北陸や東北の部分的な地域らしいとのことでした。

 老母は福島と新潟の県境に近い豪雪地出身で、菊は、故郷と亡き祖母の思い出を含んだ郷土の味。 紫や黄色の花びらを酢の物にして、毎秋食しています。母は舌で味わうと同時に、心で味わっているように思えます。

 今年も、食卓に二色のおひたしが出てきました。私は「なぜ菊の花なんて食べるのよ!?」と驚愕した時期がありましたが、今はすっかり秋の味として体に染みつき、しかも独特の苦味と香りが好みとなっています。

 いつの日か、私も母を思い出して自分で菊のおひたしを作りたくなるのだろうか…と思いつつ、今は有り難く頂いています。母と、菊の花たちに感謝して。

2022年10月31日月曜日

お気に入りの静けさ

  

          五色山から五色沼
 週末、日光白根山へ登ってきました。首都圏から日帰りができる人気の山なので、山頂付近は登頂渋滞するほどの人出でした。

 最高峰が記されたにぎやかな山頂は落ち着かず、早々に通りすぎて山腹へ降りました。五色沼が美しく眺められる五色山(山というより丘のような、小さな高台)でゆっくりくつろぎました。

 そこは私のお気に入りの場所になりました。見上げると白根山の頂きが険しくそびえますが、人々の声はここまで届かず、静寂の地でした。森林限界を越えた岩肌から、乾いた音を立てて小石が転がる音まで聞こえました。

 以前は、にぎやかな人声が苦手で敬遠していた関東周辺の山も、こんなふうにお気に入りの場所を見つけるとひっそり楽しめて嬉しいです。

 けれど、その代償である単独での危険をしっかり意識しなくてはなりません。実際、日光白根山でも単独登山者の滑落事故があったと聞きました。もし遭難し行方不明になっても、どういう風にどこで事故にあったのか、伝える同行者がいないということを忘れず、気を引き締めて歩こうと思います。

2022年10月16日日曜日

テツ子の独り言

 

 10月14日は鉄道開業150周年だったそうで、この週末はさまざまなイベントが行われていたようです。

 車両の型式などは全然詳しくないのですが、 昔から鉄道好きな私は 、少々テツ子です。特に寝台特急が大好きでした。現在はサンライズ号しか利用できないのが寂しいので、記念イベントで懐かしいヘッドマークをつけた列車たちが登場しないかな、などと期待していました…。

 車両自体が老朽化しているのですから、 現実には難しいとわかっていました。でも驚くことに、上野駅ホームにはAR技術を駆使し、国鉄時代の車両が画面上に登場するというではありませんか!その中には、私が好きだった「あけぼの」マークを掲げた機関車も見られるとか!

 AR技術といっても、私が聞き知っているのは、ポケモンGoというゲームくらいです。(やったことはありませんが…。)拡張現実という言葉で表されるように、現実の中に仮想の物体があたかも在るように見られるということで、さまざまな場面で使われているそうですね。

 私の古いスマートフォンでもそれらが見られるかどうかはわからないですが、ちょっと、上野駅へ出かけてみようかななんて思いました。

 でもやはり! 3ヶ月ほど前に訪れた大宮鉄道博物館に並んでいた「あけぼの」さんの写真を引っ張り出して載せることにしました。実際の鉄の塊に触って撮った写真の方がいいかな…と。

2022年9月29日木曜日

迷子発見

 


 先日、 暗くなってから歩いていた県道沿いで、車道のど真ん中に仰向けで転がっているアカミミガメを発見。甲羅の大きさが 30 cm 近くある大物 です! 夜間でも車通りがそこそこある県道ですから、 ひかれたら大変です。近くに水場もないので、とりあえず自宅に連れ帰りました。

 車に跳ね飛ばされたのか、甲羅に欠けた傷がありましたが、命が無事なのかがわかりません。翌朝まで雨水を少し入れたバケツで様子を見ると、ちゃんと手足を出してくれました。 

 自宅の裏に流れる水路に離すと、すぐ泳いで行きました。ここでも先住のアカミミガメを見かけるので、おそらく同じような水路から道路に這い上がって 歩いていたのでしょう。 

 その日の午前中は 低気圧 の影響による豪雨があったので、急激に高くなる水位に居られなくなったのかも知れません。

 迷子の亀を見つけた時の正しい答を調べなくては!と思います。

追記

その後、アカミミガメを 見つけた時、捕獲して他の場所に放す行為は元からある生態系破壊につながるということで、どうしたらよいのか調べました。 私が放したのは住宅から出る浄化槽排水路ですが、いくら先住アカミミガメがいてもさらに増やしていいとも思えません。結局、 その命を消さないためには 、見つけた自分の飼育下で管理するか、飼育してくれる人を見つける しかなさそうでした。

2022年9月19日月曜日

るすばんねこ 76

 


 一週間のお留守番中のニャアコちゃん。珊瑚礁の海底に横たわる白黒の大きなナマコに見えます…。 

 お留守にしているこの家の主・うささんは、四国香川県のある学校へ、朗読劇の公演をしに出かけたのでした。私のお話も演じて下さるとのことで、劇団の皆様、ありがとうございます。

 演目の一つに「オオナマコさん、驚いた」https://novel.daysneo.com/sp/works/c0c77f82ff8ade075d8d7eb8329dc75f.html

があります。ずいぶん昔、沖縄・慶良間の島でシュノーケリング中に遭遇した、ナマコを投げて遊ぶ若者達。彼らに言葉を選びながら注意したことがありました。強く言っても反発されて余計にエスカレートするかもしれませんし、柔らかすぎても心に響いてくれないかな…と。幸い彼らは私の願いを聞いてくれて、止めてくれました。

 人は、大きさに関係無くリアクションに乏しい生き物なら感覚も鈍いと思うのでしょうか。だから、ボールのように投げたくなるのでしょうか。例えばオオナマコと同じ大きさの生き物でも、犬や猫だったら投げて遊びません。(異常な人はやるかもしれませんが。)

 海をキレイにしてくれるのに、彼らの姿は確かに不気味で、イモムシが苦手な私もゾワゾワ鳥肌が立ちます。

 けれど、どんなに自分とソリが合わない生物でも、大切な命が宿っていることを忘れないで欲しいなと思うのです。

 ナマコもどきのニャアコちゃん、最近食欲も増したようで、オオナマコさんに近づきつつあるようです。

2022年8月31日水曜日

夏の思い出

 

      富士山頂からの日の出
 8月が今日で終わります。 いつものように バタバタ慌ただしい夏でしたが、今夏のビッグイベントは富士登山でした。

 突如思い立ったので色々準備不足で、 反省だらけです…。 まずは マイカー規制というものも知らず、その上恐れ多くも早朝から登れば日帰りできるかな、なんて図々しく考えていました。直前になってバスの時間に限りがある事も 知り、前日に8合目の山小屋を予約するという不手際…。しかし、なんとか 実行できました。 素晴らしい好天のおかげです。

 8合目山小屋泊まりの人は、翌朝未明にご来光を目指して山頂登山する人がほぼ 100% です。私も、午前2時半に小屋を出発し山頂を目指しました 。

 8合目から9合目までは比較的空いていて、自分のペースで 歩いて行けましたが、 9合目から山頂までは噂に聞いた富士山渋滞。ヘッドライトが列をなし、ジグザグの上り坂 に続いていました。

 数歩進んで少し休む…ジリジリとした動きでしたが、山頂に着いたのは4時を少し回った時間。 日の出には十分間に合いました 。

 山頂まで来る間、体調不良の人を多く見ました。具合悪そうにうずくまる人 、地面に横たわる人などを見ていると、 改めて富士山の厳しさ を感じます。私自身も、8合目に着く前に、急にだるくて眠くなるという、もしかしたら高山病かもという症状がありました。今まで経験してきたのどかな登山と違って、苦行または修行のようなそんな時間でした。 美しい雲海と、ご来光は 素晴らしかったですが、また来年も来ようとか、毎年違うコースでチャレンジしたいなどと、少なくとも今は思えない私です…。 

 そして下山して再確認したのは 、富士山は登るよりも見上げて眺める方が素敵…という感想でした。  

 いつかまた、登りたくなる時があるのかどうか分かりませんが、忘れられない夏の思い出になったのは確かです。

2022年8月2日火曜日

るすばんねこ 75

  


 お留守番最終日のニャアコちゃん。久しぶりに13日の長いお留守番でした。

 ニャアコちゃん、お留守番少し前から喘息がひどくなったため、投薬中でした。錠剤をすりつぶし、ほんの少量のチュールに混ぜて指につけ、鼻先に差し出しても拒否。お薬を包むとみんな大好きだという、獣医さんおすすめのアイテムももちろん拒否。結局、朝夕二回強引に鼻先へお薬チュールをねりつけるしかありません。

 私が下手くそで、鼻先でなくひげについたり、あごについたり、舌が届きにくい鼻の上の方についたりするときもあり、受難の時間だったでしょう…。

  そんな、嫌なことをしても、薬の時間が終わればすりすりしてくれる、ネコの良いニャアコちゃん、今回も元気にお留守番してくれてありがとう!

2022年7月31日日曜日

アオイトリ

 


 先日、神奈川県大磯町の照ヶ海岸へアオバトを見に行ってきました。

  突然 思い立った のですが、アオバトはたくさん姿を見せてくれました 。昔からこの 美しい 色と不思議な鳴き声が好きで、 照ヶ崎海岸にも何度か来ています。

 ミネラル補給のために、住んでいる山から 海岸まで 飛んできて、海水を飲むアオバトたち。この辺りだと、丹沢山塊から飛来すると聞きます。鳴き声だけでしたら 、ハイキング中に何度か聞いているのですが、姿は、こうして海辺にでも来ない限りなかなかお目にかかれません。 

 外房に住んでいるとなかなか見ることのできない富士山も 、大磯の海岸から眺める事が出来て、嬉しかったです。 

 私ランキング 野生生物 鳥部門 第1位 のアオバトに会えたショートトリップでした。

2022年7月9日土曜日

お願いごと

 

 あまりに早かった梅雨明けから10日ほど経った今日、初めて蝉の声を聞きました。庭のキュウリの葉の裏にひっそりぶらさがっていた脱け殻。
 今年は七夕も晴れの夜で、お願いを書いた短冊もお星さまに読んでいただけました。
 そんな七夕から2日後の今日、日本の元総理が銃撃されるという衝撃的な事件がありました。拳銃が自由に所持できない国で起きたいたましい事件。知識があれば命を奪う武器を作製できてしまう恐ろしさ。報道をするのも報道を観るのも自由な国ですが、報道に影響を受けて模倣する人が出ることも心配です。
 七夕の短冊に、私は「世界平和」を書いていませんが、本当に、このような事件がもう起きないよう、星空にお願いしたいです。

2022年6月26日日曜日

るすばんねこ 74

 

 今週末もお留守番だったニャアコちゃん。
お隣のワンコ部屋からエアコン冷気がやってくると、お布団棚に隠れがちなニャアコちゃんですが、さすがに今日は風の通り道にのびのびと寝そべっていました。
 外の気温はおよそ32度。室内は26度。群馬県で40℃を記録したとのニュースに驚きです。  
 6月の記録としては史上最高温度だそうですが、毎年どこかで高温記録を更新している気がします。このまま更新し続け、日本全体の温度が上がっていったら、千葉県も亜熱帯地方になる日は近いのでしょうか。亜熱帯どころか熱帯になってしまうかも!
 自動的に、現在亜寒帯の地域が温帯に変わってしまったら、高山の冷気の中しか生きていけない生き物が困るだろうな、と心配です。
少しでもそうならないように節電、節電!!と思いながらも、エアコンに頼る事の多い週末でした…。

2022年6月18日土曜日

るすばんねこ 73


  長く伸びている最中で、ちょっとブレてしまったニャアコちゃん。 久しぶりのお留守番です。
 猫が、ケケケやカカカッといった奇妙な声で鳴くクラッキング。ガラス窓の向こうで動く、鳥や小動物を狩りたいのに出来ないジレンマだと何かで読んだ憶えがあります。たかぎ家のマーブルはよく鳩や鷺をにらんでクラッキングしていますが、ニャアコちゃんはしません。ニャアコちゃんは、のんびりおじょうさんで狩猟欲求も薄いのかな…と勝手に思っていました。
 ところが、最近読んだ記事には、本来狩猟をする時に声を立てるのは不自然なことで、野生肉食獣や野良猫はクラッキングは行わないと書いてありました!クラッキングするのは、飼い猫や幼猫に多いとか…。

 なんと、ニャアコちゃん、実はかなりワイルドな精神をお持ちなのかもしれません。1歳弱で野良から保護された時、かなりやせ細って老猫かと思ったくらいですから、大変な生活だったのでしょうね。

 いつも願うことですが、たくさんの、毎日生死が隣り合わせの野良猫さんたちが、幸せな家を持てますように。

2022年5月31日火曜日

トゲのお役目

 


 先週、近くの大学構内にあるバラ園へ老父母を連れて行って来ました。散りつつある花が多かったのですが、まだ美しい種もあり、良かったです。

 バラのトゲは、葉を食べ尽くそうとする虫たちをよける役目と思い込んでいたのですが、最近、他の役割もあると知りました。茎が倒れないようにする支点の役割だそうです。

 確かに、彼らは個々で自立するというより、集まって確立しています。他の木を這い上がって成長するツルバラもあります。

 でも、お互いが密接した時、自らのトゲが当たっても痛くないのでしょうか?痛いという感覚が無いとしても、不愉快にはならないのでしょうか。私だったら、例え自分のトゲでも、チクチク当たったらイヤだなと思うのですが…。彼らは寛大なのか、または、お互いがトゲで傷つかないための技を持っているのかもしれません。さすが、美しい花です!

2022年5月15日日曜日

五月雨の合間

  


 まるで梅雨のような雨続きに、ほとんど家にとじこもっている週末。

 庭でキクラゲを発見しました。去年、一部が枯れて切った姫リンゴの枝です。キュウリ苗の支えに立てて置いたものでした。

 木耳という名前通り、まさに耳そっくり…。倒木や枯れ木、または終わりに向かっている木から命を立ち上げるキノコたち。以前から思っていましたが、突如現れる異世界住民のモノのようです。この世とぴったり接している異空間から張り巡らされたレーダー。キノコはどうもそういう気がしてなりません。

 ようやく雨が上がった夕暮れ、我が家の木の耳は、ウグイスの声を聴いているようです。ちょっと不思議な啼き声で、ホーホケキョではなく、アテンションプリーズと聞こえるウグイスの声です。

 

2022年4月30日土曜日

悲しい海

 
          荒波の九十九里·一宮海岸
やりきれない、許せない気持ちが渦巻く『知床半島観光船
事故』から明日で一週間です。
 冷たい海に投げ出された人がどれだけつらかったか、沈みゆく船室 に閉じ込められた人がどれだけ苦しく恐ろしかったか、想像する度、 新たな怒りがこみ上げます。
  原因は人間の強欲につきます。お金儲けを第一にした会社の犠牲になってしまった 方たちの命、本当に残念でなりません。
 けれど、船に乗る私たちは、その船がどんな人物によって運営されてるのかなど、知る由もありません。遊覧船·観光船というのどかなイメージの船は全国あちこちにあり、私も今までの人生で数多く楽しみました。遭難するなど考えた事もありません。 誰もがそうじゃないでしょうか。 数年前に起きた高速バスの事故にしてもそうでしたが、 犠牲者が出て初めて法の取り締まりが強化され、改善が始まるなんて本当に悲しすぎます。
 このような事故がこの先本当に起きないように、 事故が起きる前に、改善を思い付く運営者が増えることを祈るしかありません。

2022年4月10日日曜日

初心忘るべからず

  


 南房総市千倉町の堤防沿い「ちくらアートな海の散歩道」に描かれている9匹の猫たち。一番右にいるのは、うさ家のお嬢様ニャアコちゃん!!うささんとお知り合いの猫絵師・目羅健嗣さんが描いてくださったのでした! 

 先日、ニャアコちゃんの壁画を観たくて片道約2時間半の距離を、車を走らせてきました!堤防を彩る素敵な絵画を楽しく観覧させていただきました。   

 帰り道は、途中の岬に立ち寄り、ハイキングと温泉を楽しむ計画でした。 展望の良い遊歩道を歩いて駐車場へ戻ると、神妙な面持ちの青年たちが私の車の前に…。バックする時にぶつけてしまいました、すみません…と…。オオ!確かに左フェンダーがしっかり凹んでいます!助手席ドアは開きません…。

 防犯カメラなどあるはずない山の麓の駐車場、逃げてしまうこともできたでしょうけど、彼等はちゃんと警察へ連絡し、持ち主の私を待っていました。当たり前の事なのですが、エライなと感心してしまいました。免許を取って初めての遠出だったそうです。思い起こせば、私も初心者の頃、初めての遠出で渋滞中に前の車に追突しています。あの時の、ああ…やってしまった!という絶望感を思い出しました。

  車という恐ろしい道具は、ほんのひとときの気の緩みや操作ミスであっという間に硬い鉄を凹ませ、または命を奪ってしまいます。私は初心者の頃に事故を起こしてからは、もう長い間事故と縁が無く過ごせましたが、改めて初心を忘れないようにしなくては!と思いました。

 今回加害者になってしまったあの青年も、この先、車は怖いものだという初心を忘れず、安全運転できますように。

2022年3月23日水曜日

雪やどり

 

             雪やどり/たかぎなまこ                         
 春のお彼岸が終わろうとしているのに、雪が降るとは!

 淡雪で、積もることもありませんでしたが、私の住む温暖な房総では、とても珍しいことです。冬眠明けの蛙や、満開のサクランボの花が心配です。

 中旬の夏のような気温から、冷え込んだ今週、体調を崩す人や動物が多いと聞きました。  

 暖房や着衣の調節をしても、身体の中心に襲いかかる気圧の変化は免れません。(と、書きながら、にぶい私自身は影響なしなのですが…。)

 そんな夜、停電が発生した地域は本当に大変だったと思います。今は復旧したそうで安心しました。原因が他にあったとのことですが、この先も電力不足は変わらないでしょうから、節電を心掛けなくては!

 ほんの少しずつでも節電することで、寒さに震える地域を減らす可能性があるのですから、今日の寒さにもいろいろ工夫したいと思います。



2022年3月11日金曜日

霧が溶けた海

  

 霧の濃い朝、4キロほど離れた海岸へ行ってきました。太陽が昇っているはずの6時半。海までの道は黒く湿っていて、バックミラーの中で、来た道は霧に埋まっていました。信号の赤色が、立ち込める霧にじんわりにじんで、青に変わった時も紅が残っていそうでした。

 海へ着き、波打ち際へ歩いていくと、どっしり海面を埋めている霧の中空に、太陽がぼんやり現れました。真上に青空が一瞬光って、海はなんとも言えない不思議なミルク色で沈んでいます。あまりに美しくて、私はしばらくぼおっとその景色を観ていました。

 けれど、もし、私の大切な存在が、海に命を飲み込まれてしまったとしたら、こんなふうに霧が溶けた海をきれいだと思えるのだろうか、と考えました。海に、大切なものたちを連れ去られたら、こんなふうにのんきに霧の海を観に来るのだろうか、と思いました。

 自分がそうなっていないので、答えはわかりません。自分の身に今はたまたま降りかかっていないことですが、いつそうなるかはわかりません。

 災害によって突如急変する海。今日、3月11日だけでなく、心にいつも置いておきたいと思います。

追記: この日、海岸で想った物語を小説投稿サイトへあげさせていただきました。

https://novel.daysneo.com/sp/works/7a537026fb53483a3ad7ca774181e910.html

2022年2月22日火曜日

るすばんねこ 72

 10日間のお留守番中。うっかりおにぎり型の顔を撮られてしまったニャアコちゃんです。
 今日は、2が6つ続くスーパー猫の日だったそうで、猫たちには様々な目が向けられたのでしょう。
 猫グッズや猫用品がたくさん売れるのは良いですけど、生体販売までにぎわうのが心配…。生身の身体を迎える覚悟は、決してノリで決めないでほしいですね。
 るすばん猫を残して活動に出ているうささんは、現在とある施設で犬猫の世話をしているのでした。様々な理由で飼えなくなり、一生涯そこで過ごすことになった彼らは、大きな病を抱えたまま預けられることもあるそうです。
 最後の日まで、彼らが大好きな場所と人に囲まれて過ごしてほしい、そうつくづく願っています。ニャアコちゃんも、お留守番がんばって応援しています!(多分。)

2022年2月20日日曜日

風の造形


  先日、夕暮れ時に出会った風景。光る雲堤をうつむいて渡る怪獣。左上には火の鳥が獣を追って飛んでいました。
 風は、恐ろしい災害を起こしますが、面白い造形を表してくれます。最近、風が奏でる楽器『エオリアンハープ』について調べる機会がありました。四角い木箱の空洞と弦に風があたって鳴り響く楽器。その受動的な仕組みは、楽器というより風鈴に近いような…。ネット上の動画で聴いてみると、大きさや形状によって異なりますが、なんとも不思議な荘厳な音でした。実際の音を聴いてみたい、と調べていたらすごい場所を発見!
 滋賀県守山市にある「セトリマリーナびわ湖」内にあるミュージックホールは、なんと、建造物全体が巨大エオリアンハープになっているそうです。コロナウィルスが落ち着いてくれたら、是非訪れて音を聴かせていただきたいです!

2022年1月17日月曜日

るすばんねこ 71

 

 2022年初のお留守番はおよそ2週間。お布団棚の片隅に設置した『お休み処』でゆったりしているところです。
 昨夜、津波警報や注意報が出された原因のトンガ沖の噴火災害。 ここから4 km ほど離れた 九十九里の浜にも注意報は出されていたので、深夜に自治体のスピーカーからサイレンが響いていました。スマートフォンからはけたたましく防災情報が鳴っていました。(ニャアコちゃんはグーグー寝ていて、大物でしたが…。)
 ネット上には、様々な解説や画像が上がっています。 遠い日本まで影響のあった津波の原因は、噴火だけでなく、急激な気圧変化による海面上昇で起こった現象、と書かれているようでした。
 原因はさておき、 心配です。 1 m から3 m の 津波であっても、海抜がたった1m しかない平地に住む、島の人や動物たちが 波から 避難できたのでしょうか… 避難タワーのような建造物はあったのでしょうか。もしなかったのなら、これからのために、どうか 早急に建てて欲しいと思いました。
 住居は被災されているに違いありませんが、トンガの方々の命の無事を祈るばかりです。

2022年1月7日金曜日

初雪

 

 早朝、雪景色のご近所散歩をしました。私の住む九十九里地域では、雪が舞い降りても積もらず、消えてしまうのがほとんどです。辺り一面しっかり積もったのは、一体どれくらいぶりか、すぐ思い出せません。

 今日は春の七草…ということを、昨日スーパーマーケットで七草セットが売っているのを見て思い出しました!

 毎年、家の冷蔵庫や庭の青菜を七種集めてお粥を炊く母から、健康祈願のお裾分けをもらっているちゃっかりな私です。子どもの頃は、その青菜の粥がとても嫌いでしたが、大人になってからは美味に感じます。雪は子どもの頃も、年を取った現在も大好きですが…。

 今日は、日中晴れの予報ですから、小松菜の小さな葉にかぶった雪も、粥を支度する夕方までに消えるかもしれません。