2020年10月8日木曜日

護る花


 
 先日訪れた植物公園で、黄色い彼岸花を発見!正しくは鍾馗水仙という名前だそうです。一面に咲いた紅白の彼岸花達と離れた場所で、ひっそり数少なく咲いていました。
 このお花、日本でも南の地域には自生しているそうですが、私は日本の野山で見たことがありません。20年近く前、中国の桂林という場所で初めて会いました。石灰岩の巨大な塔や丘がそびえる有名な景勝地です。岩肌にぶら下がるようにしてオレンジ色のこの花が咲き乱れているのを見つけ、感動しました。近くにいた人にあの花の名前を教えて、と紙に書いてもらい、帰国後に調べたのですが、全くわからず…。
 書いてもらったのは、手へんに戸という漢字に岩、そして花という3文字でした。手へんに戸は護という字の中国の簡体字。岩を護る花なのか、岩に護られる花なのか、どちらかわからないのですが…巨岩に護られつつ咲いていたのか、道教の神様である鍾馗様の名前がかぶっているので、反対に力強く護ってくれそうな気もします。
 どちらにしてもとても美しく、好きな花の一つです。