2021年9月20日月曜日

虹が消えぬうちに

  


 大きな虹を見たのはずいぶん久しぶりでした。スマートフォンでパノラマ写真が撮れて感動です!(ちょっとがたついたラインですが…)

  そういえば昔、インスタントカメラにもパノラマタイプがありました。虹を撮った細長いプリント写真、押し入れのどこかで色褪せて眠っているはずです。

 その頃は、写真を撮る事が今のように気軽でなく、いろいろ吟味してから、よし!とシャッターを押していました。重たい一眼レフのカメラに、持って歩くフィルムの数も限られていますし、フィルム代・現像代もかかりますしね…。

 デジタルカメラになってからは、枚数をたくさん撮って選べるので革新的に便利です!でも、カメラ本体ともに、写真撮影からそれを見るまでの「期待」もコンパクトになりました。  

 広角レンズに虹はきれいに収まっているかな、水中インスタントカメラで撮った海亀は上手く写っているかな、少ない光と遅いシャッタースピードで撮った夕焼けの雲、しっかりとらえられたかな…そんなドキドキが少なくとも一晩!フィルム現像をお願いしてから受け取りまで続くのです。懐かしいなーと思いますが、早く見たくてせっかちな私としては、現在の便利は有難いです。

 空の虹が消えぬうちに、上手く撮れたかたかどうかを確認できるのですから!

2021年9月4日土曜日

家族のお話

  


 庭の山椒の木でナミアゲハの幼虫を見つけた数日後、すぐ隣の青シソの茂みで、無事羽化した成虫を見つけました。幼い頃、キアゲハの幼虫(今の私には、ちょっとゾワっと怖い容姿ですが…。)を育て、旅立ちまで見届けたのを思い出します。短いお付き合いながら、家で一緒に過ごしたあの命。空へ見送るのがさみしかった記憶があります。

 今日、ギタリスト桑田守喜さんのオンラインライブ内で、私の短編『11人目の家族』が朗読されました。朗読はいつも読んでくださる齊藤正樹さん。(LIVE ACROSS GENERATION9/4)

 このお話の中には、魚や鳥というペットを当たり前に家族だと話す少年が出てきます。犬や猫、ウサギ、ハムスター、鳥…ここまでは家族と思える人は多いかも知れません。けれど、亀、魚、そして虫となると少ないのかも…と思います。けれど、家族に種の線引きをするのはおかしな事。そのひとが家族と思うなら、犬でも、アゲハチョウでも、間違いなく家族だと思うのです。お話、こちらにアップしていますのでお時間あるかたはどうぞお読みください。

https://novel.daysneo.com/sp/works/60f1fb56bece69ace6fc2ec0bf93fdea.html