2024年1月31日水曜日

るすばんねこ 85

 


 能登半島地震被災地支援や他地域の動物保護活動でほぼ留守続きのうささん宅。かまってもらえる時間が確実に減っているニャアコちゃんは、少々不満です。

 一昨日から再び石川県輪島市へ入って活動しているチームうーにゃん。現地のうささんから連絡があり、今日、新たに一匹の猫が保護されました。行方不明の猫を探しに来られたご家族の皆さんが協力し、無事保護された話を聞き、嬉しくなりました。

 チームうーにゃんに入ってくる捜索依頼メールを読んでいると、ご家族の思いが胸に迫ります。一年で一番寒い時期、地震発生から一か月が経過しようとしている現在、行方不明の家族を探す方たちの不安はふくらみます。そんな中の今日の保護は、未だ探している他の方たちへ大きな希望になったのでは、と思いました。
 私は現地へ赴かず、ニャアコちゃんや老犬たちとお留守番隊。依頼メールのデータを見やすいようにpcで整えながら、彼らが一日でも早く保護されるのを祈る日々です。テーブル下の膝の中で丸くなる、丸い顔のニャアコちゃんも、きっと同じ気持ちでしょう。
「みんなが早くおうちに帰れて、うささんも早くここへ帰れるといいにゃ…。」
といった気持ちかもしれません。 1月は たった4日しかうささんと触れ合えず、 引き続き 2月に向けてお留守番中です。

2024年1月10日水曜日

るすばんねこ 84

  
 2024年は元旦から大変な災害で始まってしまいました。今現在もつらい思いをされている被災者の方たち、どうか頑張ってほしいと願っています。
熊本地震から発足したチームうーにゃん。今回の石川地震の動物レスキューへ、代表のうささんとメンバー星さんの2人が地震発生翌日から伺いました。倒壊家屋から助け出した犬や、無事見つかった迷子猫など、活動に伺ってよかった嬉しい話をたくさん聞きました。
 けれど、悲しい話も聞きました。倒壊しそうな家屋の寒い玄関先へ置き去られたその猫は、避難する人々と一緒に連れて行ってもらえず、重い持病をかかえたまま命を落としました。
 すべての避難所が動物禁止ではなく、動物を連れて行っても良い避難所もあるのです。その猫は自分の家族の「もう家も壊れたし、この先一緒に暮らすのは無理」という言葉を聞いた後、保護先で時を経ずに亡くなったそうです。
 余裕がないから、家族であるペットを置いて行けるものなのでしょうか。それとも、その方たちにとっては、元から家族ではなかったのでしょうか。悲しい話です。
 そんな話を聞いて深刻な顔だった私を、ニャアコちゃんが見上げていました。私の体から、もしかしたら悲しみより憤りの黒い煙が出ていたのかもしれません。人間には見えない、感情の色。動物には見えそうです。
安心してね、うささんが不在のるすばん中、災害がきても絶対離れず守るから、と約束をしました。