2023年3月31日金曜日

樹上生活

  

 毎年例年より早いと言われている気がしますが、今年も、例年より早く千葉県では満開を過ぎつつあります。
 白子温泉の河津桜に始まり、今年も近隣あちこちで桜に会えました。その中で印象深かったのが、ヤドリギを見つけた写真の公園です。千葉市緑区にある大百池公園。池を一周する散歩道に様々な桜が花開きとても美しく、コンクリートでかためられてない水際に、オオバンがヒョコヒョコ浮かんでいました。
 ヤドリギは、寄生して宿主の植物を枯らしてしまう怖いイメージを持っていたのですが、最近、自ら光合成を行って生きている半寄生植物だと聞いて少しほっとしたところです。
 落葉した冬も緑の葉を密に繁らすので生命力の象徴だそうですが、私はなんとなく飄々としたイメージを持っています。
 たくさんの実を鳥に提供し、粘液が上手く枝に貼り付いて着生できればラッキー!地面に落ちて失敗したらまあ仕方ない、そんなのんきに見えてしまうのは、あのぽんぽん丸い姿のせいなのでしょうか。一生樹上を渡り歩く、鳥と仲の良い旅人のように思えます。


2023年3月7日火曜日

大切な場所

 

 先月末、福島県と新潟県の県境に近い奥会津地方を訪れました。
 去年の秋、11年ぶりに復活したJR只見線に乗りたかった事も目的の一つでした。
 沿線のひっそりした集落の一つに、今は亡き祖父母が暮らしていた場所があります。
 現在は叔父が大切に守って下さっているその家は、私の心の奥底へ深く根を下ろしている、素敵な場所です。
 今回の旅では時間の都合で寄り道が出来ず、通過してしまいましたが、またいつかゆっくり訪問させていただきたいと思っています。
 
 しんとした水墨画のような風景の中で一つ物語を創りました。
 お時間がありましたら、ぜひお読みください。

https://novel.daysneo.com/sp/works/2cc34f46d3a9b410400ac1757c176aff.html