2023年12月31日日曜日

歳末状

  
             2024年へ
 今日で今年も終わり。実は私は、一昨日まで一週間ほど南国モルディブへ行き、大好きな亀や美しい魚、サンゴに会ってきました。4年ぶりに海外へ旅出来たこと、留守を守ってくれた家族と仲間へ感謝です。
 豪華リゾートではなく、地元の方たちが暮らすローカル島・Ukulhasへの個人旅行。
目的はシュノーケリングですから、ビーチからたどり着けるサンゴ礁が良い状態の島で選びました。ローカル島はリゾート島と違い、イスラム教の掟で一切禁酒のエリア。お酒好きな私としてはちょっとせつないですが、毎日健康的に、宿から30秒ほどに広がる美しい海で泳ぎました。
 イスラム教徒の女性たちは肌を露出してはなりませんから、観光客も島内を歩くときは着衣に気を付けます。そもそも私自身は水着も色気のないタイプですけど、欧米の方たちはナイスバディにきわどいビキニ。上着を羽織っていてもシースルー素材はダメ!と道沿いの看板に細かく警告されていました。夜明け前から夜まで、コーランの祈り声がホテルの並ぶメインストリートにも響きます。パレスチナ攻撃について非難する看板も通り沿いにありました。心にそれらを置きながら、海を楽しませてもらいました。
 インド洋の島々は、地球温暖化による水没やその他いろいろな環境問題を抱えていますが、海面の浮遊ごみも深刻だと聞きました。滞在中、泳ぐ合間にはゴミを拾おうとビニール手袋と袋を持参していた私。真っ白い砂へ平気で煙草の吸い殻を残していく人々に心がくじけますが、嬉しいこともありました。タトゥーだらけの派手な若いカップルが、砂浜沿いを歩きながら、プラスチックゴミを両手いっぱいに拾っていたのです。ホテル通りのゴミバケツへそれを収めに行くのを見て、私は幸せな気分になりました。あのような人達が増えてくれると、この美しい海が少しでも美しいままでいられると思います。
 地球上の自然が、これ以上壊されませんように。
悲しく消える命が少しでも減りますように。
祈りつつ歳末状とさせていただきます。
 

2023年12月5日火曜日

冬支度

  

 毎年バタバタと冬支度する私。衣服や寝具を冬バージョンにするのも、動物達は早めにしているのに、人間用のはついつい寒くなってから慌てて引っ張り出しています。
 クリスマスの飾りも、毎年ぎりぎりになってしまうのですが、今年は早めに出せました。
私は飾りを積極的にする人ではないので、自らそのようなアイテムを入手したことがないのですが、いつのまにやら頂いたものが毎年季節を彩ってくれます。
 この季節に読んで頂きたいなーと思う物語、小説投稿サイトへアップしました。もしお時間がありましたらどうぞご覧下さい↓

https://novel.daysneo.com/sp/works/534adf20814d5f4ee22d440b985c08c6.html
 

 

2023年11月14日火曜日

いきなり冬

 

 秋を見つける事が少ないまま、いきなり冬になってしまった今週 。軒下にまだ夏のトマトの花が咲いていますし、ご近所の庭には、早咲きの河津桜がポツポツと開いているのでした。
 そして我が家の壁には、先週まで山椒の葉を着々と平らげていたアゲハの幼虫が、ひっそりサナギになっていました。
 異常気象の影響で、うっかりこんな時期にサナギになってしまったのね…と哀れんでいたところ、調べてみたら、彼らには越冬サナギという名があるそうで!知らなかったです、サナギのまま何か月も寒さをやり過ごし、春に蝶になるというシステムがあったなんて!
 自然の屋外でサナギが羽化する確率はとても低い(1%未満とのこと)と聞いていますから、越冬サナギはさらに大変な確率なのかもしれません。それにしても、こんな小さな無防備な体で長期間動けずいたら他の生物にやられないのだろうか…とこれまた調べてみましたが、室内で保護することにもいろいろなリスクがあるそうで、このまま外で見守る方が良いのかなと思いました。
 来春、山椒の木が芽吹くころ、羽化することを願っています。

2023年10月31日火曜日

かぼちゃ色の朝焼け

  

 先日、迫力ある朝焼けの空を観ました。東の空が恐ろしいくらいの赤とピンクで明けてきたので、近所の開けた畑地へ。写真にはあまりピンクは映らず、オレンジと黒の濃淡が目立ちます。
  今日はハロウィン。このような色をハロウィンカラーと言うらしいです。(本当かな…。)しかしながら、私にはとても縁がうすいイベントで、毎年思い出すのは不幸な事件です。今から30年ほど昔のアメリカ・ルイジアナ州での日本人留学生射殺事件。当時もその後も「フリーズ!(うごくな!)」という制止も聞かず(理解できず)侵入した少年側に非があるという意見が多いようです。確かにそうなのかもしれませんが、やはり悲しくいたましいです。少年が撃たれても仕方ないとは思えないのでした。攻撃してこない相手に対しての正当防衛を主張するのなら、せめて威嚇射撃をして欲しかったし、きれいごとと言われるかもしれませんが、銃を持って良い社会なんて無くなって欲しいと思っています。
 その他にもいろいろ物騒な事件を思い出すハロウィンというイベント…本来は、魂を悼むとても大切な行事なのでしょうが、人々の気持ちが奇妙に暴走してしまうような怖さを感じてしまいます。

2023年10月17日火曜日

るすばんねこ 83

 
 3週間近かったお留守番もあとわずかになりました。
 ニャアコちゃん、食欲もいたずら好奇心も旺盛です。リサイクル古紙を散らすのが楽しい様子…。
 東日本大震災後から始まった『災害で消えた小さな命展』。その他の活動や書籍、うささんの講演で訴え続けてきた『ペット同室避難』が鹿児島県奄美市で実現されようとしています。また一つ小さな命が救われる場所が増えたこと、嬉しく思います。
 今年の夏は台風が少なく、私の住む地域は大きな災害に遭わずにすみました。けれど違う地域では様々な災害が襲いかかり、人も動物もたくさんの命が奪われています。災害時の最後の砦となる避難所で、弱い立場の命が居場所を奪われることのないよう願います。それはペット連れに留まらず、止むを得ず大きな声を出さざるを得ない人、我慢を強いられることが難しい人を家族にもつ方たちにも当てはまり、少しの工夫があれば、お互いそこで過ごせるのだと知ってほしいです。狭い避難場所でストレスは避けられないですが、減らすことはできると思うのです。
 ニャアコちゃんたち猫は、こうして狭い所へ入るの大好きですが、いざ避難時キャリーバックに入れられると怒るのですよね…。

2023年9月30日土曜日

カミサマ遭遇

安達太良山山頂で
  先週、福島県の安達太良山に登ってきました。福島と山形県境の吾妻連山は好きな山々ですが、安達太良山へ登ったのは今回が初めてです。私の好みである穏やかで緩やかな湿原を抱く吾妻連山と異なり、火山独特の険しさや厳しさが目立つと聞いていた安達太良山を敬遠していたのでした。
 思ったより緑が多く穏やかな山で、森の中では美しいキノコもたくさん見かけました。ロープウェイ運行前の早朝、静かな山頂では久しぶりにブロッケン現象を見る事も出来ました。カミサマのお写真を撮れて嬉しかったです。自分の姿と解っていても感動的な遭遇でした。
 その日は祖母の命日でしたので、カミサマ遭遇は特別なプレゼントに思えました。私が独りで山へ出かける事をいつも心配していた祖母でしたので、今はどうか安心して見守って欲しく思います。




2023年9月18日月曜日

るすばんねこ 82

 

 三連休は、イベントや活動で多忙なうささん宅で、ニャアコちゃんはお留守番。三階建てキャットマンションの屋上でおくつろぎ中です。温かい空気が溜まった天井付近、暑くないのかなとこちらが心配になりますが、快適にゃと寝そべっていました。
『熱中症警戒アラート』3年前から発令されるようになったと聞きますが、今年はとても頻繁に耳にする夏でした。(まだ暑さは続いていますが。)それもそのはず、現在までの発令回数、関東近辺では私の住む千葉県が第一位だったのです!
 あの、高温で有名な群馬県が16回で千葉県が34回!温度だけではなく、湿度が深く関係して熱中症警戒指数が出されるからです。海沿いで湿度が高い地点において気温が上がると指数が上がる仕組み…。実際は風がありますから体感は異なるのでしょうけど、数値上は、連日身の危険がある状態が続いたのでした。
 若かりし頃、シルクロードの砂漠にあこがれて旅した新彊ウィグルで、それほど暑さにやられなかった理由は湿度の問題だったのね!と極端なことを思ってしまいました。
 今週は秋のお彼岸です。暑さが弱まってくれることを祈りつつ故人を偲びたいと思います。

2023年8月31日木曜日

海の宇宙

          

 この夏は、動物たちのお世話や気候などの都合で旅という旅は行かなかったのですが、三浦半島、伊豆半島に一日ずつシュノーケリングをする機会がありました。
 元神奈川県民の私は、三浦も伊豆も慣れ親しんだ土地でした。けれど今回初めて、シュノーケリングでそれぞれの海中を見て、驚きました!
 幼い頃から遠足などで頻繁に訪れていたこんな近い場所に、魚たちと泳げる美しい場所があったとは、まさに灯台下暗し…。
 中でも一番お気に入りだったのは、イカさんたち。前方にふわりと現れたかと思うと、いつの間に左右に!優雅な大編隊と一緒に泳いでいました。
 美しい斑点や、透き通る足を自由自在に揺らがせ、なんとも幻想的。夢中で写真を撮りました。中には、シュルンと目の前に 近づいてきてアップの写真を撮らせてくれるイカさんも!(上の写真です。)不思議な動きの彼らに、一目ぼれです。
 生命の起源はすべて地球上の進化論が当てはまるわけではなく、宇宙由来の要素が参入し進化発展したという「パンスペルミア説」を思い出しました。海の中で出会う生き物を見ていると、イカさんたちも含め、宇宙に親戚がいそうな方々が多い気がしてなりません。  
 泳ぎながら、宇宙へ開いた時空の穴へうっかり吸い込まれたら大変です。

2023年8月16日水曜日

良い加減

  

 写真は、先日訪れた静岡県伊豆市湯ヶ島の温泉宿で、早朝、部屋の網戸に足が引っかかりもがいていたクワガタ虫です。宿の裏の樹液がありそうな木を見つけ、帰しておきました。
 狩野川沿いの森に囲まれたその宿は素泊まり専門で、自炊設備や温泉棟と宿泊棟が別れている静かな温泉宿でした。一年前、富士登山帰りに伊豆を回って知り、お気に入りになった場所です。
 温泉浴場シャワーの温度調節は昔ながらのスタイルで、温度設定がありません。湯と水それぞれの蛇口をひねって調整し、ちょうど良い温度を探るのでした。
 よく、旅館などの口コミにはこの旧式の蛇口が非常に使いにくいとか、面倒とかマイナス要素で書かれていることが多いのですが、懐かしさを感じます。確かに、ちょっと間違えると熱いお湯や冷たい水が出てくるので、難しいかもしれません。
 でも、なんでも数値で一発調節できてしまう現代に『良い加減』を見つける手間も大切!と思います。なんて偉そうなことを言っていますが、熱いシャワーを頭上からかぶり、私も悲鳴を上げました。お年寄りや幼子には、ちゃんと良い加減の湯にしてあげる気配りが必要ですね。 一緒に温泉へ来たなら、そんなふうに思いやってあげることも素敵な思い出になりそうです。

2023年7月31日月曜日

猫村ファン

 

 
(猫村さん第10巻 おまけのシール)
 
 とても大好きなコミックの一つ、ほしよりこさんの「きょうの猫村さん」
実は7年間も新刊が出ないのが寂しく心配だったのですが、知らぬ間に今年5月に出版されていました!2か月遅ればせながら、おまけのシールと抽選券付き初回限定版を購入できました。
 猫村ねこさんは、猫でいながら家政婦さんです。故・市原悦子さんが出演されていた「家政婦は見た!」を思い出しますが、猫村さんは真面目でピュアですから、勤務先である犬神家の黒い部分を暴こうという気持ちはありません。そう、常にまっすぐで、接する人たちを心から心配し、尽くそうとするのです…。その人柄(でなく猫柄)にとりこになると猫村ファンになってしまうのでした。
 相手に対して純粋に向かえば、その気持ちは鏡に映り、相手からも純粋な気持ちを映し返してくれる…そんな大切なことを教えてくれます。もちろん、人生(猫生も)いろいろですからそう簡単に誠意が伝わらず、誤解や悪意による罠もたくさんありますが、きっと乗り越えられる!と思わせてくれる猫村さん。
 これからも、一ファンとして応援しよう!と思いつつ、大切なおまけのシールをどこに貼ろうか…悩む私でした。
 
  

2023年7月9日日曜日

ラジオ

  
   (好きな花の一つ コバイケイソウ)
 早朝4時台、最近あまり聞いていなかったラジオをつけたら、静かな口調のアナウンサーが「今日の花と花言葉」と語っているところでした。
 花についてだけでなく、その花をつける植物全体に対しての詳しい説明があり、薬草としての効能や別名など興味深い内容でした。
 そして最後に「今日生まれた方、お誕生日おめでとうございます。」という言葉。
 夜明けの青白い空を眺めながらその言葉を聞いていると、単なる挨拶に思えず、とても神々しく聞こえました。
 今この瞬間もたくさんの命が誕生し、同時に終わっている命があるという、当たり前のことが胸をしめつけます。どうか皆、健やかに長生きしますように、と願いたくなります。
 静かな気持ちになれる時間の、静かなラジオ。最近、CMを聞かずにすむ音楽アプリで好きなプレイリストばかり聞いていたので、久しぶりにスイッチを入れたラジオです。もう三十年近く共に暮らしているその小さな機器にも、長生きしてもらいたいです。

2023年6月30日金曜日

ワタの不成り?

  

志賀高原·田ノ原湿原
 梅雨だというのに晴れ間が多いです。
先日、この季節の高層湿原に行かないとみられないワタスゲに会いに行ってきました。
 ワタスゲは、私が大好きな植物の一つなのです。
 長野県の志賀高原にいくつかある湿原の中でも、ワタスゲが多いと言われる数か所を目指しました。
 ところが、あれ…ない!去年と同じ頃撮影されていた同じ場所では、ポンポンふわふわに膨らんでいたワタスゲの果穂が、木道沿いに少しだけしょんぼり揺れていました。
 時期が遅かったか、早かった?と考え込んでいると、毎年必ずそこを訪れるという方が通りかかり、今年のワタスゲはどうしたんだろう!と驚きの声をあげていました。
 当たり年の反対で、不成り年ということだったのでしょうか。以前訪れたことのある他の地域の湿原でも、同様にワタスゲがしょんぼりしている場所が多いそうです。
 今年の冬は全国的に雪が少なく、湿原に影響する残雪が早く消えしまった…というのが有力な理由らしいですが、それだけでなく様々な要因で乏しい綿だったのでしょうね。
 そうは言っても、大好きなワタスゲと湿原でワクワクしたハイキングでした。



2023年6月10日土曜日

るすばんねこ 81

 

 活動で大忙しのうささん、九州地方・東海地方と立て続けに留守にしていたこの一週間、雨が多く関東も梅雨入りしました。各地の災害が心配です。
 ニャアコちゃん「またまた初物やらせ写真かにゃ?」と横たわり、お隣さんからいただいた今年初のビワと記念写真を撮らせてくれました。
 ビワの実、とてもおいしいです。実はフルーツがあまり好きではない私ですが、ビワは好きです。うさ家の庭の片隅には、2年前に南房総のビワを食したあとの種子が芽をだし、着々と育っています。
 いつの日か、実が収穫出来たら、盛大に記念撮影しなくては!ニャアコちゃん、たくさんたくさん長生きしてほしいです。

 

2023年5月30日火曜日

るすばんねこ 80

 おかわりくださいな!と熱い視線を送るニャアコちゃん。保護老犬の病院受診で早朝からお留守のうささん宅で、夜までるすばんです。留守になるのでフードを大盛にしてしまうと一息に食べ、ゲーゲーしてしまうので要注意!ニャアコちゃん、最近食欲が旺盛なのはいいのですが、とても早食いなのでした…。
 子ども時代に繊細でも、大人になれば大らかな性格に変わっていくのは、猫も人間もよくあることでしょうけど、ニャアコちゃんの変貌ぶりは本当に目覚ましいです。元々食が細く、なんとかたくさん食べてくれないかいろいろ気を配っていたのがウソのように嬉しい変化です。
『チームうーにゃん』でお世話して空へ見送らざるを得なかった猫たちの魂が、着々と憑依して守護してくれているとしか思えません。
 顔つきも時折『別猫』になりますし、初めて見る仕草をして驚かせるのでした。
 昨日、残念ながらまた一つ、ある猫の命が消えました。飼い主に手放され施設に送られた高齢の雌猫。今月初め、うささんがその施設へ滞在していた時は体調不良回復に成功し、これからまた元気になろうねと励ましてきたとのことなのに、悲しいです。集団施設での介護が難しいとは言え、残念でなりません。
 そのおばあさん猫も、うささんを頼って空を翔け、この家までやって来るかもしれません。自由にならなかった身体から放たれているでしょう。
 ニャアコちゃん、さらにパワーアップして食欲倍増しそうな勢いです。

2023年5月17日水曜日

救出ミッション

  
       庭で出会った迷彩蛙さん
 先日、小学校校庭にたまった水溜まりにオタマジャクシが泳いでいるのを知りましたが、今日の猛暑でその水溜まりは悲惨なことになってしまいました。
 水が残ったのは一部となり、周囲の干上がりから逃げてきたオタマジャクシが過密状態でひしめいています。干上がった場所ではすでに命尽きていた個体も複数いました。大変、引っ越しさせようか…と思ってバケツを持ってくる前に、そこにいた子どもが池へ往復を始めていました。救出ミッション!と浅い水溜まりから両手で次々とすくい上げていく見事な手腕。 
 不器用な私の手ではちっとも捕まえられないので、感謝と感服です…。
 最初は「泥水は汚いんだよー」と傍らで見ていた子も、いつの間にか参加してくれて、救出ミッションは10人近くに増えていました。
 オタマジャクシ達からみたら、何がなんだかわからない天変地異だったかもしれませんね。  
 小さな命を救出してくれた彼らの優しさは、私の心に大きく残りました。

2023年4月29日土曜日

るすばんねこ 79

 ニャアコちゃん、久しぶりのお留守番は3週間。まだまだ長いです。
家主のうささんお留守中に庭のサクランボが実り始めました。活動から帰った際に何も残っていない…としょんぼりならないよう、柄から外れないよう収穫して冷蔵保存しておくことにしました。
 三つ子ちゃんサクランボがいくつかあります。いつものように、初物収穫のやらせ写真を撮る事にしました。
 ニャアコちゃんはフルーツや野菜に全く飛びつかないので、安心して記念写真を撮れるのでした。(同居老犬さんたちは即かぶりつくので、二人がかりじゃないと記念写真どころではないのです。)
 そういえば子どもの頃、『三つ子の魂百まで』ということわざを何かの物語の中で読んだ時「三つ子に生まれたら百歳まで長生きできるのかな」と思ったおぼえがあります。大人にげらげら笑われた時、かなり恥ずかしくて傷ついたような記憶も…。
 今現在、子どもと関わる仕事をしていますから、そんなふうに最初から笑わず、そういう考えもあるんだねーと聞きながら、本当の意味を教えなくちゃ!と日ごろ気を付けています。が、子どもたちの突拍子のない発想についつい笑いがこみあげる事は多いです…。
 ニャアコちゃんは、果実には無関心ですが、赤い実がまとっている外の匂いには興味深々な様子で、熱心に匂いをかいでいました。
 

2023年4月9日日曜日

波乱の海

  
 
千葉県いすみ市太東海水浴場・イルカオブジェ
 
 私の家から車で30分ほどのいすみ市と一宮町の海岸に、6日前、イルカの群れが打ち上げられました。ニュースで多く取り上げられたのでご存知の方が多いと思います。
 風向きや冷たい潮の流れなど様々な要因が運悪く重なって、陸に打ち上がってしまったカズハゴンドウの群れ。早朝から海へ出るサーファーの皆さんが見つけてくれたおかげで救われた命がありました。有りがたく思います。
 サーファーもギャラリーも居ない深夜の干潮時に打ち上がってしまったイルカがいないか、見守り活動をするチームうーにゃんに参加し、私も夜の海へ数日通いました。結果的には4月6日以降打ち上げられることはなく、ほっとしているところです。
 深夜の砂浜を歩きながら、賢いイルカたちが迷子になってしまう原因を考えました。
 毎年どこかで耳にする、例年になくという言葉。悪天候や異常気象だけでなく、この星を覆う自然に様々な波乱が起きているのは確かです。  
 自然現象のようですが、人的な原因が彼らの行動を脅かしている事もあるでしょう。
 海や山のどこかで、人間に知られる事もなく重大な事件がひっそり起きているかもしれません。犠牲になる命が増えないことを祈りつつ夜の砂浜を歩きました。

後日追記 イルカのお話書きました↓
https://novel.daysneo.com/sp/works/28072ca54c145c5e78b9e95f2fd64c5a.html

2023年3月31日金曜日

樹上生活

  

 毎年例年より早いと言われている気がしますが、今年も、例年より早く千葉県では満開を過ぎつつあります。
 白子温泉の河津桜に始まり、今年も近隣あちこちで桜に会えました。その中で印象深かったのが、ヤドリギを見つけた写真の公園です。千葉市緑区にある大百池公園。池を一周する散歩道に様々な桜が花開きとても美しく、コンクリートでかためられてない水際に、オオバンがヒョコヒョコ浮かんでいました。
 ヤドリギは、寄生して宿主の植物を枯らしてしまう怖いイメージを持っていたのですが、最近、自ら光合成を行って生きている半寄生植物だと聞いて少しほっとしたところです。
 落葉した冬も緑の葉を密に繁らすので生命力の象徴だそうですが、私はなんとなく飄々としたイメージを持っています。
 たくさんの実を鳥に提供し、粘液が上手く枝に貼り付いて着生できればラッキー!地面に落ちて失敗したらまあ仕方ない、そんなのんきに見えてしまうのは、あのぽんぽん丸い姿のせいなのでしょうか。一生樹上を渡り歩く、鳥と仲の良い旅人のように思えます。


2023年3月7日火曜日

大切な場所

 

 先月末、福島県と新潟県の県境に近い奥会津地方を訪れました。
 去年の秋、11年ぶりに復活したJR只見線に乗りたかった事も目的の一つでした。
 沿線のひっそりした集落の一つに、今は亡き祖父母が暮らしていた場所があります。
 現在は叔父が大切に守って下さっているその家は、私の心の奥底へ深く根を下ろしている、素敵な場所です。
 今回の旅では時間の都合で寄り道が出来ず、通過してしまいましたが、またいつかゆっくり訪問させていただきたいと思っています。
 
 しんとした水墨画のような風景の中で一つ物語を創りました。
 お時間がありましたら、ぜひお読みください。

https://novel.daysneo.com/sp/works/2cc34f46d3a9b410400ac1757c176aff.html

2023年2月25日土曜日

るすばんねこ 78

 
   
 久しぶりにるすばん猫のニャアコちゃん。
 こちらも久しぶりの事ですが、昨日、悲しい事故を見ました。通行車線に横たわる猫の身体を見つけ、少し先のコンビニエンスストアへ車を停めて戻ると、まだ体は温かいのに息はなく、口からの出血が路面に溜まっていました。
 全身美しい毛並みによい肉付きの体。道沿いには住宅があるので、室内から偶然抜け出してきてしまった飼い猫か、どこかの家に出入りしている所謂『外飼い』の猫か…そう思ったので、勝手に埋葬せず路肩の土がある場所へ移動して横たえておきました。 
 旅先でも日常でも、路上に動物遺体を見つけたら、それ以上かわいそうなことにならないよう移動する為の手袋や袋を持参していますが、使用しないで済んでほしい備えです。機会があれば、外飼いをされている方にはこのような悲しい事故の話をしています。
「うちの子は怖がりだし絶対道路には行かないんですよ、敷地と路地からでないの!」
と自信を持って話される方に、この悲しい事故を知ってほしいです。猫という動物が、ハプニングで突発的に走り出す衝動に駆られてしまう事を考えてほしいのです。屋内に閉じ込めるのがかわいそうだから、という考えは改め、どうか家の中で家族にしてほしいとつくづく願います。
 ニャアコちゃんも元野良ですから、そんな目にあっていたら!想像すると恐ろしくてなりません。そんなこちらの気も知らず、早く座ってなでなさい!とダミ声で大きくないていました。

2023年2月12日日曜日

魔法のレンズ

 
 ドライブ中に見かけたこの花の『ネリネ』という名をすぐに思い出せず、 撮った写真を便利な Googleレンズで検索したら判明しました。実は、Googleレンズ機能をつい最近知った私。
 正確に言うと一部は知っていました。外国語のテキストの写真を撮って写真から翻訳する機能は使っていたのですが、物体を撮影または被写体としてかざすと、その正体を解析してくれるだなんて知りませんでした!
 そこまで便利になっていたとは、と驚いたのですが、ちょっと味気ないような気もします。 例えば花だったら 何色から始まり、いつ咲くか、 どんな葉や花弁か、 そうやって絞り込んで調べてやっとその花の名前にたどり着く、 そんな時間はパスですから、 正体が分かった嬉しさはかなり縮小です…。
 そうは言っても、時間が限られている時にこれなんだろう?と調べるのには便利でしょうね! しかし、候補として上がった物たちから正確な答えを選択するのは、自分の脳ミソ。
 魔法のレンズに全て頼らず、脳細胞を駆使するのを忘れないようにしなくては、と思います。

2023年1月31日火曜日

温かい灯

 だいぶ前友人からイタリア土産で頂いた、亀さんのキャンドルホルダー。
 超・早寝早起きの私は、未明の一番寒い時間に起き出して、PCに向かうことが多いです。
 そんな静かな時刻にエアコンの風音は遠慮したいので、音の無いホットカーペットか電気ストーブをつけていますが、指先がとても冷たいのでした。そんなわけで、明るさと温かさ両方を兼ねてくれる亀さんの登場。(アロマオイルも垂らせるようですが、猫に有毒なものだらけなので我が家は厳禁…。)
 星の孔から上昇する熱気に指をかざしたり、甲羅部分に掌を置いたりすると温かく、PCのキーボードを打つ指先が快適!あと数日で立春ですが、まだまだ活躍してくれそうです。
 亀さんと、頂いた友人に感謝です。

2023年1月19日木曜日

不思議な名所

 


 先日、友人が偶然見つけた不思議な名所を訪れました。茨城県神栖市にある『ウチワサボテン群生地 』です。

 茨城県指定の天然記念物になっているそうですが、群生の由来は全く分かっていないようです。

 そもそも、なぜ、ウチワサボテン?というのが不思議です。そして、どなたかが植樹したはずだと思うのですが その記録がないというのも不思議です。サボテンに とって快適な気候とも思えないその地域で群生しているのですから、ある程度お世話をしてあげた人がいたはずなのに、その事も伝わっていないのです。

 松と笹と住宅の合間に突如現れたサボテンたち。不思議な空間…と思いながら、その特殊な景色をカメラに何枚もおさめました。そして、物語を思いつきました。

  物語が完成し、投稿することができましたらここにお知らせしたいと思います。

追記 お話出来ました。

https://novel.daysneo.com/sp/works/e722a858c309a732956eb7b164025d16.html