2021年4月27日火曜日

耳か触覚か

 庭に咲いたフレンチラベンダー。うさぎ耳ラベンダーとも呼ばれ、かわいいのですが、よく見ると蛾の触覚にも似ています…。
 蛾の触覚は幅広く毛羽だっていて、蝶の触覚はするっと細長いイメージなのですが、どうして違うのでしょう?そもそも、蝶と蛾の違いは厳密にどこなのか!このテーマはたくさんネット上に出てくるのですが、結論を言うと…あまりよくわかりませんでした。まあ、ヨーロッパでは蝶と蛾は日本のように区別せず、夜の蝶という風に呼ぶらしいですし!
 しかし、触覚の違いは明らかに、活動時間の違いから来ているようです。昼に活動する蝶や蛾は羽の紋様で仲間を見つけられますが、暗い夜に活動する蛾や蝶は、紋様が見えません。繁殖相手である同類を匂いで探す為に、触覚が発達したそうです。
 ラベンダーのピヨピヨした部分は、彼らのどんな機関なのかわかりませんが、さわやかに吹き抜ける風に揺れ、季節が移り変わる香りをキャッチしているようでした。













2021年4月5日月曜日

花を包む白い空

 

 毎年、お参りしつつ桜を観させていただくご近所のお寺。『願成就』という名がついた縁起良いお寺です

 つい最近、養花天(ようかてん)という言葉を知りました。花曇りと似た意味で、桜が咲く頃のやわらかな曇り空だそうです。花を養う空…なんとも優しげな言葉で気に入りました。

 大きな桜色の雲みたいなソメイヨシノの並木は、ミルク色の暖かい空に包まれてふくらんでいくのですね。養花天から一変した冷たい雨の今日は、今年最後の花びらを流してしまったようです。

 今年会えた事を感謝して、また来年、会えますように。