2025年1月15日水曜日

鳥と猫と老母

 

 名前の通り、蝋細工のように透けた花びらを持つ「蝋梅」が今年もたくさん咲き、
ヒヨドリ たち が群がっています。 蝋梅の実には毒があると聞いたので調べましたが、
花は大丈夫。むしろ薬用にすることもあるのだとか。
 ヒヨドリがにぎわう蝋梅は、たかぎ家の猫マーブルがくつろぐ出窓の真ん前です。
 マーブルは子猫時代からクラッキング(猫が狩猟本能を満たせない時などにする、不満を表現する鳴き方)をよくします。
 当然、ヒヨドリを見る目は獣と化し(もともと獣ですが)、ケケッキャッキャッという奇妙な高い声と共に、カチカチ小刻みに歯を噛み鳴らしているのでした。
 そんな愛猫を見た母が、あら、またヒヨドリと仲良くお話してるんだねえーと…。
ちがう、正に反対の感情ー!とクラッキングについて説明しましたが、ちがうわよ、だって鳥の種類によって声のかけ方が違うの。ハトの時なんかやさしく話しているもんね、と自説を譲らない老母。
 すべて世界の事象には例外もあることですし…老母のファンタジーはそっとしておくことにしました。

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