2014年12月22日月曜日

一陽来復



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(ふくふくした雀さん)
今年も冬至がやってきました。毎年思うことですが、明日からは少しずつ春へ向けて陽が長くなると思うとほっとします。
 

 いつのもの年より早く、私の身の回りではインフルエンザが流行ってきました。
学級閉鎖されていた学校もあります。マスクはちょっとした買い物へ行くにも必須です。
 風邪で寝込んだことは過去何度かありますが、一番忘れられないのが20代前半にこじらせた風邪。
 休みにくい多忙な時で、発熱や咳を無理やり薬で抑えながら出勤していました。ところが、ある時突然薬は全く効かなくなり、熱がぐんぐんあがり咳も止まらず…。病院へ行ったら肺炎になっていて、そのまま入院でした。
 若いから油断していた…の一言です。独り暮らしで食事はほとんど外食。朝昼はファーストフード、夜はラーメン屋や居酒屋といったあまり感心しない生活をしていました。
 かなりこじれていたので6日ほど入院していたのですが、大部屋の内科病棟の患者さんは皆ご老人。話す人もいないし、退屈なので点滴をひっぱりながらうろうろ散歩していると、廊下の手すりにつかまって一生懸命歩くおばあちゃんに話しかけられました。私の向かい側ベッドの方でした。
「あなたは、すぐに退院できるね。」
そのおばあちゃんがどのような病状で入院されていたのかは憶えていませんが、その言葉ははっきり憶えています。そのときは何気なく「はい。」と答えましたが、おばあさんの心にはいろんな思いがあったのでしょうね。
「あなたはすぐに退院できるね、これからは気をつけなさいよ。若さなんてあっというまよ。風邪をバカにしちゃいけないよ。」
または、「わたしはいつ出られるかわからないのよ。」
かもしれません。
今になって、つくづく思います。風邪を軽くみてはいけないし、自分の身体だからって自分が酷使していいわけじゃないことを思います。自分が倒れれば、必ず誰かしらに、心配や迷惑もかけるのですから。
 今夜はゆず風呂に入り、なんとかインフルエンザにやられぬよう気をつけたいと思います。




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