2017年8月30日水曜日

美しい風景がふくむ現実

(Passo Giau ジアウ峠  から La Gusella グセラ峰 )
 今年も、三回目のドロミテの旅に行って来られたことに感謝です。
何回も行って飽きないの?と老母には不思議がられますが、ドロミテと言っても広いのです。なかなか回りきれません。
 今回も、足裏に豆ができるほど、美しい風景の中を歩き回ってきました。大好きなマーモットにもたくさん会うことが出来ました。登山道では、驚くくらい犬連れのハイカーを見ました。本当に大げさでなく、犬連れでない方が少ないくらい! というコースもありました。 
 確かに、自分の家族に健康な犬がいたなら、こんな美しい景色を一緒に歩きたいなと思うでしょうね。気持ちはわかります。
 マナーを守っていて、さすがヨーロッパ!! ペット先進国!! と言いたいところですが、残念な人たちにも会いました。登山道で犬をリードにつながず、野生動物のエリアへ走り放題にさせてしまう人…。警戒鳴きと共に巣穴へ駆け込むマーモットたち。無邪気に走る犬には罪はなく、保護者の責任です。
 そしてこんな問題もあるそうです。ロングバケーションをリゾート地で過ごす間、犬と共に楽しみたい人が現地で犬を手に入れ、バケーション終了時に置き去りにしていく、とのこと❗
 まさかそんな?と驚きましたが、実際、そういう状況下保護された犬を引き取っている方を知っています。
『Was Flauschiges!』(絵うさ/文たかぎなまこ)を出版してくださったオーストリアの編集者コーネリアさんです。メールに添付された写真には、ようやく幸せを得た小さな家族が写っていました。
 自分が知らないところに、あとどれくらい悲しい現実が潜んでいるのか、恐ろしくなります。
でも、出来る限り知っておきたいなと思います。

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