2016年2月4日木曜日

るすばんねこ 8


 命展3・富山県射水市会場準備へ出かけたうささん宅で、6日間留守番中のニャアコちゃんです。昨日は節分だったので、わん丸君(愛知県犬山市キャラクター)にお面をかぶってもらいました。
何年か前に節分豆を買ったらついてきたオマケですが、赤塚不二夫氏のフジオプロ製らしいです。

 鬼面で思い出すことがあります。私が小学校低学年だった頃、図工の時間に節分の鬼面を作りました。毛糸のもじゃもじゃ毛と2本の角をはやした赤鬼。赤いクレパスで塗りたくった卵型の顔には、2つの目をくりぬきました。子どもの顔には少し大きかったけれど、輪ゴムをつけてかぶると、かなりな迫力だったと思います。
 それをかざってある時期、母の末弟である叔父が訪れました。兄のように遊んでくれる15歳年上の若い叔父はとても優しくて、私は大好きでした。
 しかし夜になって、叔父が母に、例の鬼面が恐ろしいので外してほしいと頼んでいるのを聞いたのです。母は私にことわって鬼面を壁から取り去りましたが、私はとても不思議でした。
大人なのに、こんなのが怖いの?という気持ちと、母の表情がなぜか暗かったからでした。
 叔父はその数年後、以前から患っていた心臓病で、25歳と言う若さなのに旅立ってしまいました。私は10歳でその式に参列しましたが、悲しさよりもやはり不思議で仕方ありませんでした。どうしてそんな若いのに、この世から消えてしまうの?と思いました。
 だいぶ後になってから、叔父があの当時、深刻な心の病も抱えていたことを知りました。さまざまなつらいことが重なったせいだと聞きました。

 私が作った鬼面を恐ろしく感じた繊細な叔父は、フジオプロ製の楽しげな鬼面なら外してと言わなかったかなという気もします。
 おとなしい性格のニャアコちゃん、わん丸鬼さんに近づいてネコパンチなどせず、やさしくチュッをしてくれました。

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