2024年5月28日火曜日

皐月を見送る

  
那須・流石山から大倉山へ
 今月初め、福島と栃木の県境に連なる那須連山の片隅を歩きました。
 ちょうどその旅に出発する時とても悲しい報せを聞いたので、行く途中も山上でもそのことばかり考えて歩き、山の写真もここに載せていませんでした。フジコ・ヘミングさんが空に旅立たれたという報せ。心の一角がガランとなりました。
 フジコさんの奏でるピアノは、ずいぶん昔から好んで聴いていましたが、大ファンになったのは十数年前からです。動物に対する思い、人生への想い、人間たちへの辛口な警鐘。そしてピアノの奏で方が本当に大好きでした。過去に何度か聴いていた時心を素通りしていたのに、フジコさんのコンサートやCDで聴いて初めて好きになった、という曲がたくさんあります。
 
 休憩中、スマートフォンからフジコさんのピアノを流して聴いていました。休日なのにほとんど登山者に会わなかった静かなこの山域は、熊が多く出るそうです。ピアノ曲に護っていただきながら、雲が様々な形に変化して流れていくのを見送りました。その日、一つ物語が浮かびましたが、大切な存在を見送った大きな穴に入っていてまだ形になってくれません。いつか出来上がったら、ここに追記させていただきたいです。
 5月は私が好きな月で、野山へ向かう気持ちが浮き立つ月なのですが、今年は静かに見送る月となりました。 どうか、見送った魂が、素敵な場所に落ち着いていらっしゃいますように。

追記7/7 随分時間をかけてしまいましたが、
1つお話をまとめました。お時間がありましたら どうぞ お読みください。
https://novel.daysneo.com/sp/works/d80308cad3e723c39450a2f26a8ec3bc.html

2024年5月15日水曜日

太陽からプレゼント!?

  

 太陽表面で起きる大爆発『太陽フレア』が活発になっているという最近。低緯度地域でオーロラが観測できたというニュースを観ました。写真は、カナダ・バンクーバー在住の友人Nさんが送ってくれたもので、肉眼だと見えにくいですが写真にするとこんなに美しく色が写るそうです!日本では北海道でも観測できたそうですね。
 太陽フレアと低緯度地域のオーロラ、そして地球上の電磁場への強い影響について、20年程前に興味深く調べたことがありました。大好きな作品の一つ『オーロラの彼方へ』というアメリカ映画を観てからです。数十年ぶりにニューヨークの夜空にオーロラが現れた日に、ゆがんだ電磁場によって、30年前の時空と古い無線機によってつながった親子。無線機越しに会話しながら事件や災難を切り抜けていく、スリリングでありながらとてもあたたかい物語でした。様々な困難を乗り越えた結末がとても好ましくて、今現在も変わらず大好きな映画です。
 太陽は、地球にとって命の源になる存在であり、その爆発は地球上に様々な影響を及ぼす…それを知った時、太陽に畏怖を感じました。皆既日食に恐れをなし、ひれ伏した古代の人々の気持ちがよくわかる気がします。
 良くも悪くも強大な影響を与える太陽と、私たち地球人はこの先の未来もちゃんとつきあっていけるのでしょうか。地球人が身勝手なことをしたら(例えば宇宙空間へ悪質なごみ投棄をしたり!)太陽は怒りを爆発させて地球なんて焼いてしまうかも…。そんなことが現実にならないよう、祈ります。