2024年8月31日土曜日

るすばんねこ 92




 現在、個展で留守にしているうささん宅の庭では、大きなスイカが実ってくれました。
台風による大雨が来る前、なんとか割れずに収穫出来たので、ニャアコちゃんと記念撮影!(実は大きさの比較もかねて…。)
 今日は私も個展へお邪魔して、絵を見せていただきました。一番好きな作品は、白いカモシカが河に佇んでこちらを見ている絵でした。
 その河は、命の往来がある河だそうです。命あるものは、体が終わる時や始まる時にその場所を渡るのかもしれません。
 けれど、その場所は人によってすべて違う様相なのだろうなと思います。河ではなく海かもしれないし、砂漠や山岳地帯かもしれないし、建物がひしめく街かもしれないし、空中かもしれない…自分が渡ってきたその場所は一体どんなところだったのかがとても気になります。この先、自分の体が終わってまたそこを渡る時がきたら、出来れば、息が上がるような困難な場所でなく、美しい景色で穏やかならいいなと…。そして、今築いている素敵な人間・動物関係がすべてゼロにならず、見えない糸でつながっていられたらいいな…とつくづく思います。
 ニャアコちゃんも、きっとそう思ってくれている!と信じて。


2024年8月17日土曜日

嵐の後

 

 昨日関東へ接近した台風7号は、北東~北からの暴風を房総半島沿岸に吹き付けました。
以前同じような暴風で砂浜へイルカがうちあげられてしまったいすみ市の海水浴場へ、打ちあがって帰れずに困っている命がいないか見に行きました。
 結果的にそのようなこともなく安心しましたが、魚やカニの亡骸、ちぎれ飛ばされた海藻は打ちあがっていました。プラスティックゴミを拾いながら、嵐は、陸にも海にもたくさんの犠牲をつくりながら通り過ぎるのを思い知ります。
 写真手前の黒い物体!私は初めて見ました。
一瞬昆虫がちぎれてしまった身体か…と思ったらどうやら違い、植物の種子?海藻の一部?と首をひねり、後で調べました。なんと、エイ類の卵の殻だそうです!
 ここから旅立ったエイの赤ちゃんは、今頃どこでどうしているのかな、と広い海原を眺めます。  
 この砂浜には海亀も産卵に訪れるそうで、あちこちに卵保護の目印がありました。車の乗り入れを許可された方や、犬を浜に開放している方も、どうか少しの思いやりでそんな命が埋まっていることを忘れずにいてほしいなと思います。
 いつまでも、いろんな命が集うことができる浜でありますように。