星のあめ/たかぎなまこ
白い牛のお腹で雨宿りしているのは、昨年天にいってしまったリモさん。リモさんは、底抜けに明るく愛想が良いイタリア紳士でした。女の子だけではなく、男友達にも、猫にもヒトにも優しかったのです。 そんな性格の良いリモさんは 、飼育放棄され、ボロボロの褐色の毛布のような状態で発見され施設に送られた、悲しい過去がありました。色々な苦難を乗り越え、やっと幸せな生活を手に入れた 時、重大な病気に身体を持って行かれてしまいました。
誰にでも優しかったリモさん。優しく雨宿りさせてくれる白い牛の下で、ゆったりしてほしいと思います。甘い飴かもしれない、星のあめをなめながら。
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